Lord of All Hopefulness

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Lord of All Hopefulness
タイトルLord of All Hopefulness
アーティスト名ジャン・ストラッザー
(Jan Struther)
備考賛美歌1931年作曲

Lord of All Hopefulness」とは、ジャン・ストラッザー(Jan Struther)によって作詞されたキリスト教賛美歌である。1931年の『Songs of Praise』増補版(オックスフォード大学出版局)で発表された[1]。この賛美歌は結婚式、葬儀などを含む各種の礼拝で用いられ、2018年5月19日サセックス公爵ヘンリー王子サセックス公爵夫人メーガンの結婚式にて1曲目に演奏された。

旋律[編集]

この詞は通常、SLANEの旋律にのせて用いられる。旋律の出典は、アイルランドミーズ州スレイン村(Slane、アイルランド語:Baile Shláine)で歌われていた伝統民謡である。イングランドの賛美歌集では、民謡の旋律を賛美歌の曲に採用した場合、その民謡が歌われる地域の地名を曲名(チューンネーム)に採用することが多い。「Lord of All Hopefulness」のチューンネームもこの例に漏れず、地名であるSLANEが採用されている。なお、SLANEの旋律は賛美歌「Be Thou My Vision」にも用いられている[2][3]

出版[編集]

「Lord of All Hopefulness」は『New English Hymnal』[4]や『Hymns and Psalms』[5]などの一般的な賛美歌集に採集されている。

また、この賛美歌は、カナダ聖公会およびカナダ合同教会によって1971年に発行された『The Hymn Book』にも掲載されている。ただし、こちらに掲載されているものは、スタンリー・オズボーン(Stanley Osborne)が旋律を修正して、チューンネームを「Avonlea」へ改題したものである。「Avonlea」の版は、アメリカのカトリック信徒によっても使用されている[6]

日本の賛美歌集においては、『讃美歌21』の「主イェスこそわが望み」[7]等「Be Thou My Vision」の翻訳の方が多くみられる[8]。しかし、少数ながら「Lord of All Hopefulness」の翻訳を収録している賛美歌集も存在し、『日本聖公会聖歌集』においては「望み満つるわが主よ」という翻訳が掲載されている[9]

歌詞[編集]

歌詞 和訳
1. Lord of all hopefulness, Lord of all joy,

whose trust, ever childlike, no cares could destroy,
be there at our waking, and give us, we pray,
your bliss in our hearts, Lord, at the break of the day.

希望と喜びに満ちた主よ、

あなたはただひたすら、私たちを災いから遠ざけてくださいます。
私たちが目を覚ますとき、そばにいてください。
主よ、夜が明けるとき、私たちの心の中に幸福をお与えくださるよう、私たちは祈ります。

2. Lord of all eagerness, Lord of all faith,

whose strong hands were skilled at the plane and the lathe,
be there at our labours, and give us, we pray,
your strength in our hearts, Lord, at the noon of the day.

熱き信仰の心に満ちた主よ、

そのみ手の強さは、鉋と轆轤の扱いに熟練しているほどです。
私たちが勤めに励むとき、そばにいてください。
主よ、日が昇っている間、私たちの心の中に力をお与えくださるよう、私たちは祈ります。

3. Lord of all kindliness, Lord of all grace,

your hands swift to welcome, your arms to embrace,
be there at our homing, and give us, we pray,
your love in our hearts, Lord, at the eve of the day.

思いやりと恵みに満ちた主よ、

あなたはみ手を広げて私たちを迎え、抱きしめてくださいます。
私たちが家路につくとき、そばにいてください。
主よ、日が暮れるとき、私たちの心の中に愛をお与えくださるよう、私たちは祈ります。

4. Lord of all gentleness, Lord of all calm,

whose voice is contentment, whose presence is balm,
be there at our sleeping, and give us, we pray,
your peace in our hearts, Lord, at the end of the day.

優しさと安らぎに満ちた主よ、

あなたのみ声を聞くと心が落ち着き、あなたの存在は私たちをいやします。
私たちが眠るとき、そばにいてください。
主よ、一日の終わりに、私たちの心の中に平安をお与えくださるよう、私たちは祈ります。

注釈[編集]

  1. A Celebration of Women Writers”. Digital Library Projects at the University of Pennsylvania. 2007年7月31日確認。
  2. Stainer, John 「477. Be Thou my Vision」『The Church Hymnary: Authorized for Use in Public Worship by the Church of Scotland, the United Free Church of Scotland, The Presbyterian Church in Ireland, the Presbyterian Church of Australia, the Presbyterian Church of New Zealand, the Presbyterian Church of South Africa』 H. Frowde、1913年(en)。2017年12月11日確認。
  3. Milgate, W. Songs of the People of God. A Companion to the Australian Hymn Book/With One Voice . London: Collins Liturgical Publications, 1982. ISBN 0 00 599704 6
  4. 「239. Lord of all Hopefulness」『The New English Hymnal』 Canterbury Press、1998年。ISBN 9781853110979
  5. 「552. Lord of all Hopefulness」『Hymns and Psalms: a Methodist and Ecumenical Hymn Book.』 Methodist Publishing House、London、1983年。ISBN 9780946550005
  6. "Worship", 4th Ed. 2011, GIA Publications, Chicago IL
  7. 日本基督教団出版局『讃美歌21』第531番
  8. 他の例としては、1954年版『讃美歌』第358番「こころみの世にあれど」(江口忠八訳)、1958年版『聖歌』第259番「きみはわれのまぼろし」(中田羽後訳)、『日本聖公会聖歌集』第473番「見つめます心から」、『希望の賛美歌』第120番「わが主こそわがのぞみ」、『教会福音讃美歌』第353番「あなたこそわが望み」(中山信児訳)がある。
  9. 『日本聖公会聖歌集』第474番。1956年版『古今聖歌集』第415番「めぐみみてるわが主よ」の改訳。