LOOT

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LOOT』(ルート)は、サークル「CREO」が頒布している同人ゲーム。ジャンルはミステリーサウンドノベル

概要[編集]

大学生の主人公・市松明人は他人の聴覚情報をジャックする超能力「盗聴」を持っている。この世界には主人公の他にも最低11の超能力が存在し、その中には、超能力者を殺すことでその人の能力を奪える「盗賊」という厄介な能力も存在している。主人公の街で相次いで起こる殺人事件。次にいつ狙われるとも分からない主人公は「盗聴」の能力を生かして、事件の捜査に乗り出す。はたして犯人は「盗賊」なのか、だとしたら「盗賊」とはいったい誰なのか…。

超能力が登場するが、けっしてご都合主義的な展開で解決することなく、「本格ミステリ」的な面白さを成立させた独特な味の作品である。[1]

同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2012では「ロジック部門」を受賞した。タイトル「LOOT」の原義は「略奪」で、このゲームにおける犯人である「盗賊」のことを意味している。

2012年8月11日、コミックマーケット82で頒布。同月21日から、インターネットでのダウンロード販売の受付を開始。現在、複数サイトから委託販売が行われている。価格は1080円(税込)。無料体験版も公開されている。

BGMはすべて本作のための書下ろしであり、ファンから高い評価を得ている。2013年2月8日から、ネット上でオリジナルサウンドトラックが無料ダウンロードできるようになっている。8月12日のコミケ84では、LOOT購入者を限定に、サウンドトラックが配布された。

元々はCREOが製作したゲームだが、現在ではCREOから派生して、LOOTの製作にたずさわったメンバーからなる新サークル「rats nest」が作られている。CREOは今後推理系に特化せず以前のような作品傾向に戻り、推理系はrats nestのほうが特化して作ってゆくものであるらしい。

現在、rats nestによって姉妹作「LOOT reconstruction」が制作進行中。2015年内をめどに完成予定…のはず。ほんとうに完成するのか!?

脚注[編集]

  1. 非現実的設定を前提とした上で論理的なストーリーを展開させる点では、藤原京のオカルトミステリシリーズや、上遠野浩平の『ブギーポップ』シリーズを源流にもった作品であると、系譜的に解釈できなくもない。最近なら、西澤保彦のSFミステリーが近傍にあたるか。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]