KQスタんぽ
KQスタんぽ(けいきゅうすたんぽ)とは、かつて京急電鉄にて実施されてきたポイントサービス。
概要[編集]
平日朝ラッシュ時に京急本線平和島 → 品川間にて行われていたポイントサービス。平日朝7時30分から9時の間に品川駅に到着する普通電車を利用の上、平和島駅・大森海岸駅・立会川駅発車後に流れる自動放送と新馬場駅・北品川駅・品川駅到着前に流れる自動放送の両方を専用のアプリのスタンプ習得ボタンを押すと、翌日に京急プレミアムポイントが20ポイント付与されるというものである。
背景[編集]
このシステムが導入された背景としては、オフピーク通勤をしたくても難しい通勤通学客向けに開発された。京急本線は快特・特急・エアポート急行といった優等種別の運行本数が非常に多く、その分普通電車が優等列車の待ち合わせ・通過待ちを行う頻度が高く所要時間が多くかかる。結果として普通電車は朝ラッシュにもかかわらず比較的すいており、優等種別が激込みという状態になっていた。そのため、比較的すいている普通電車に乗客をシフトさせ特急・エアポート急行の混雑を解消する目的で導入された。
仕組み[編集]
ヤマハが開発した技術(soundUD 音声トリガー技術 TypeB)による音声信号を用いて、人間の耳ではほぼ聞き取ることができない非可聴音を機械がキャッチしてKQスタんぽを認識することでポイントが付与される。
必要なもの[編集]
このシステムを利用するには京急プレミアポイントカードまたは京急プレミアポイントクリスタルを所持し、京急プレミアポイントWeb会員に登録する必要があった。ポイントはPASMOへ直接チャージできるわけでなく、京急プレミアムポイントとして付与され京急グループのお店で使えるというものであった。
導入後[編集]
2019年7月に導入後、該当時間帯に普通電車に乗車する通勤通学客が増加し、混雑緩和につながった。2020年以降のコロナ禍においては「密を避けることができる」として話題となった。しかし、他の鉄道会社と同様に利用者減による収益減を受けて事業構造を見直す必要が出てきた。そのため、2022年11月26日に朝ラッシュ時に運行されている快特の半数を特急に格下げして平和島・青物横丁の両駅の停車本数を増やして代替することとなり、その前日の11月25日をもってサービス終了となった。