JR九州キハ185系気動車
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この項目では、国鉄185系気動車のJR九州譲渡車を取り上げる。なお、国鉄/四国車については国鉄185系気動車を参照されたい。
概要[編集]
JR四国ではJR四国2000系気動車の登場以降、性能面で見劣りする国鉄置き土産車は第一線から退いていった。よって本形式は余剰気味となってしまった。
一方、JR九州は久大本線急行由布・豊肥本線急行火の山の車両置き換えを検討。ここで双方の思惑が一致し、1992年にJR九州へ20両が売却された。
なお、全車モノクラスへ改造された。 譲渡車両は以下の通り。
- キハ185-1 - 8・10・15・16・1001・1004・1008・1011・1012
- キロハ186-3・5 - 7→キハ186-3・5・7
譲渡後、急行「くまがわ」格上げで肥薩線に使用線区が拡大した。
改造[編集]
JR九州での改造工事[編集]
JR九州へ売却された車両は「ゆふ」・「あそ」用に赤と銀を用いた塗色へ変更され、キハ185形-2・4・6・8・10・16は電話室と車販準備室を設置。
車内は787系とあわせたグレーを基調とした内装に変更。洋式トイレが新たに設置されたほか、シートモケットも787系にあわせた黒色ベースのものとなり車内の雰囲気は大きく変化。
また譲受したキロハ186形は豊肥本線や久大本線の勾配対策でエンジンを2基搭載に改造。と同時にグリーン席を格下げ改造しキハ186形に改造された。
さらに2004年には一部車両ではワンマン運転対応工事が施工されるとともに、客室内装は木材を多用した明るい雰囲気へと再リニューアル、あわせてフォグランプ設置、外板塗装の変更といった改装が施された。
2008年にはエンジンをコマツ製の低公害エンジンであるSA6D125系に交換され、同時に変速機の交換も行われた。エンジン出力自体も250psから355psに引き上げられている。
その後もそれぞれの車両で小さな改造が施されている。