JOSK
概要[編集]
現在はNHK北九州放送局[注 1]が3波で使用している。なお、全ての放送波で福岡県東部ローカル番組を放送している。
ラジオ第1[編集]
最初にJOSKが割り当てられたのは、現在のラジオ第1(R1)に相当する放送波である。
JOMKのコールサインが飛び号になった後、JOの次に1931年開局分として、N〜Vのアルファベットが割り当てられ、1931年12月に小倉放送局として開局した。
響灘に近い小倉市日明に送信所を設置。非県庁所在地にも関わらず、県庁所在地並みの「JO*K」となったのは、人口密集地で大陸の玄関口である北九州5市だけでなく、下関、小野田、宇部といった山口県西部も聴取圏と考えていたからである[注 2]。
なお、技術的に北九州5市と山で隔てられる京築地区の聴取環境は現在より悪かったと思われるが、そこは隣県の防府放送局(現・山口放送局)が瀬戸内海沿岸の中関に送信所を設けて海上伝搬でバランスを取っていた。
1978年11月23日に周波数が現在の540kHzとなった。現在、送信所は北九州市若松区に所在。
総合テレビジョン[編集]
次いで、JOSKが使われたのは1956年放送開始の小倉総合テレビジョンで、JOSK-TVのコールサインとなった。
1957年にマウンテン・トップ方式で皿倉山(当時・八幡市)に送信所を開設し、当時の少ないVHFチャンネル活用のため、山口県南西部もカバーする送信所となった。2011年7月24日アナログ放送は停止され23:59に完全に停波された。
NHK-FM[編集]
1969年に、NHK-FM放送が沖縄や遠隔離島以外の地域で一斉に本放送を開始し、JOSK-FM が使用されている。なお、親局送信所はテレビ同様に皿倉山に置かれた。福岡県東部のローカル番組も製作され、土曜日の「リクエストアワー」も福岡県内で福岡版と北九州版がそれぞれ製作された。
地上デジタルテレビ放送[編集]
2006年10月放送開始。当初はコールサインはなく、翌年地上デジタルテレビ放送のコールサインとして、JOSK-DTVが与えられた。国内の県では唯一非県庁所在地所在のNHK放送局に与えられたコールサインである。
反面、地上デジタルテレビでは北東方向の電波が抑制され、ラジオの小倉放送局の開局以来担っていた山口県南西部への放送の使命を事実上喪失した。