EXPEDIA (タイヤ)

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EXPEDIA(エクスペディア)とは、BRIDGESTONEがかつて製造していた自動車タイヤの銘柄である。同社のスポーツ性能を重視した高性能タイヤであるPOTENZAよりもコンフォートな性能を持ったタイヤとして開発されていた。

概要[編集]

ブリヂストンの高性能タイヤといえば1979年から発売されているPOTENZAが知られている。販売当初よりハイグリップタイヤとしてスポーツ走行を趣味とするオーナーたちから支持されており、スポーツカーの新車装着タイヤとしても採用されるほどであった。しかし、ドライグリップ性能に特化した性能であるため、寿命やウェットコンディションの性能などから普段使いとしては扱いにくいとされていた。

EXPEDIAはドライ特化のPOTENZAよりも扱いやすく、ウェットコンディションにもある程度対応できるプレミアムタイヤとして開発されたものである。

国産車のみならず輸入車向けのタイヤとして同社のフラッグシップブランドとして展開され、「EXPEDIA S-01」として新車装着タイヤやリプレイスタイヤとして販売されていたものである。国産車の新車装着例としてはスバル・インプレッサのGC型に装着例があり、スポーツグレードにおいて装着されていたものである[注 1]

終焉[編集]

オールマイティなプレミアムタイヤとして販売開始されたEXPEDIAであるが、当時の日本市場においては受け入れられることがなく[注 2]、POTENZAに吸収される形で消滅した。EXPEDIAとしてはS-01だけの商品展開となってしまったが、POTENZAに吸収後は後継商品である「POTENZA S-02 Pole Position」、「POTENZA S-03 Pole Position」が存在していた。なお、S-01自体も「POTENZA S-01」としてしばらく残っていた模様である[1]

現在[編集]

2023年現在、POTENZAは従来のハイグリップ向けの「RE」シリーズ[注 3]とドライ・ウェット・静音性をバランスよく高めてある「S」シリーズが存在している。Sシリーズには通常モデルとランフラットタイヤのが用意されており、かつてのEXPEDIAのシリーズ名である「S」の文字が冠されている。かつてのプレミアムタイヤの系譜に並ぶプレミアムポテンザとされている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ラリーなどのイメージもあり、ドライ特化のPOTENZAではなく全天候型のEXPEDIAが向いているとスバル側で判断された可能性もある
  2. 当時は高性能タイヤといえばハイグリップタイヤであり、ドライ性能に劣る本製品や他社の類似製品はどれも販売が低迷していたという
  3. カジュアル系としてのアドレナリンというシリーズもある

参考[編集]