DVD

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DVD(ディーブイディー)とは、光ディスクの一種、メディアの一つである。

概要[編集]

記録されたデータを、波長650nmの赤色レーザー光で読み取る光ディスク。物理的な大きさはCDとほぼ同じだが、容量が片面1層式で4.7GB、2層式で8.54 GBと大きい。DVDの円盤の表面には、凸凹の刻みが隠れており、凸凹の刻みはCDより細かく、凸凹の数が多いため、記憶できるデータ量が多い。凸凹はデータの線(?)である。書き込み時、650nmのレーザー光が、ディスクの凸凹に当たって、反射光を電気信号に戻してデータを読み取る仕組みになっている。データ用で開発されたディスクで、データ用DVDとも呼ぶ。

4.7GBという数字はハリウッド映画界からの要望と技術水準の兼ね合いで決められた。DVDの登場により、従来のレーザーディスクで必要だった長編映画を視聴中にディスクを裏返す必要がなくなった。
CD-ROMからの置き換えが進んだコンピューター用は4.7GBのDVD-RやDVD-RW。

映画・ドラマ・アニメなどの映像商品としてDVDが発売されるだけでなく、ゲームソフトやプログラムのインストールメディアの記録など多用途に使用されている。

DVDの外径は118mm。

写真データ、文字データをDVDに印刷するときは、DVDの印刷領域指定は、外径114mm、内径25mmが目安となる。

データ用DVD-R[RW]は、中には、テレビ番組、地デジ放送番組をDVD機器に録画できる方式のCPRMに対応しているものもある。テレビ放送を録画したDVD、CPRM対応データ用DVDは他の機器での再生と互換性がある。CPRM対応については、「録画用」と書かれてあるものの、本製品自体は、データディスクの一つ、データ用DVDの一つで、CPRM対応データ用ディスク、CPRM対応データ用DVDである。データ用DVD-R[RW]を使うときは、CPRM未対応のものとCPRM対応のもの両方使用した方が安全である。

DVD、DVDケースの保管場所は、ロックコンテナボックスの中が安全である。ロックコンテナボックスのスペックは、「幅30cm、高さ24cm、奥行き44cm」以上~「幅39cm、高さ32cm、奥行き53cm」以下の大きさが必要となる。

2000年代半ば以降はより容量の大きいBlu-ray Discが普及し、DVDの地位は以前ほどではなくなっている。

DVD-R[編集]

DVD-Rは、DVD Recordableの略。一回しか書き込みが行えず、データの消去・フォーマットができないDVD。一度書き込んだらデータは編集・消去・取り消しできず、データが定着され、ディスクに反映される。今後のデータの変更が無く、最終的なデータの保存が無難となる。容量は片面4.7GB。記録層の材料には、有機色素でできている。反射率は45%~85%で、比較的高い。書き込みオプション設定では、ドライブ速度は、「最大、8.0x、最低で4.0x」の3段階ある(CPRM対応、CPRM非対応両方とも)。DVD-Rの内径は21mmのみ。

ドライブ速度が最大の場合、実際の速度では、最大とはいえず、3.5x~6.7xの範囲で記録している。ドライブ速度が8.0xの場合、実際は3.5x~7.5xの範囲で記録している。ドライブ速度が4.0xの場合、実際は2.8x~4.0xの範囲(データ書き込み中)で記録している(データ検証中は3.5x~4.0x)。

CPRM対応のデータ用DVD-Rのパッケージ枚数は、maxellのメーカーでは、今のところは、最少枚数は、5枚のものは無く、10枚のものしかない。品番は、「DRD47WPD.10S」。

DVD-RW[編集]

DVD-RWは、DVD ReWritableの略。書き込みの完全消去、繰り返し書き込みができる、書き換え型DVD。ファイルデータを最大保存容量いっぱいまでDVDに保存した後に、初期状態にして使うことができるDVD。容量は片面4.7GBのみ。

データを消去・フォーマットする場合は、「ディスクを消去」のうち、「完全消去」を選ぶ。DVD-RWの完全消去の時間は、30分。

データの記録は、基本的にはDVD-Rと同じ方式。記録を形成する皮膜の記録材料にはDVD-Rのような有機色素材料ではなく、原子の配列が乱雑なアモルファス金属材料を使用しており、DVD-Rに比べ、レーザー反射率は18%~30%で、ギリギリ低く、書き込み速度・ドライブ速度・記録速度は、DVD-Rより遅い。書き込みオプション設定では、ドライブ速度は、「最大、2.0x」の2段階で、最低でも2.0x(CPRM対応、CPRM非対応両方とも)。データをDVD-RWに書き込むには、書き込みオプション設定で、書き込み速度は、デフォルトの「最速」にしないで、「安全度最高、データ検証、速度が低下」にして、ドライブ速度は一番低い「2.0x」にしなければならない。

ドライブ速度が最低値の2.0xの場合、実際の速度では、2.0xのみではなく、2.0x以下も含む領域、データ書き込み中のみ=1.4x~2.0xの範囲、データ検証中のみ=2.0x固定で記録している。ドライブ速度が最大の場合、実際の速度では、1.6x~2.0xの範囲で記録している。

DVD-RWの内径は、CPRM未対応では、41mmと21mmの2つあり、41mmではレーベル面に書く文字数のスペースがやや小さい。CPRM対応は、21mmのみ存在する。内径が21mm(ワイドレーベル)のDVD-RWは、CPRM対応のものが多い。DVD-RWのパッケージ枚数は、maxellのメーカーでは、CPRM対応のものでも、最少5枚のものがある。品番は、「DW120WPA.5S」。

レーザー反射率が低いとは、可視光線の光の反射が少なく、ディスクの記録面の物体が黒っぽく、暗く見える。

USBのデータが成功しにくい場合や、USBファイル名を頻繁に編集して失敗が消えないとき、データの試行錯誤、データのバックアップ、予備品などのときに使われる。DVD-RWに書き込まれたデータはユーザー定義である。USBの曲データが専らクラシックのみの場合は、曲名の表記の統一は困難で、一貫性が無く、成功がしにくいので、DVD-RWに書き込む。

もし、いきなりDVD-Rから使うと、デメリットがあり、DVD-Rでは、データが一度失敗すると、DVDが無駄遣いになることがあるので、USBデータをディスクに書き込むときは、初心者にはDVD-RWがおすすめである。DVD-RWの方が、使用頻度が多い。DVD-Rの代わりになるもの。

DVD-RWは、失敗したり不要になったデータを消去して再利用でき、ディスクの無駄遣いを防ぐことができる。

レーベル面に書く文字サイズ[編集]

印刷できるDVDのレーベル面に文字を書くとき、左半分と右半分に分けて書く。はじめに、鉛筆で薄く書く必要がある。ただし、書き始めに文字サイズが一度決まったら、左半分も右半分も文字サイズや行の幅を変えないで、同じ文字サイズや行の幅で書かなければならない。それは、左右片方の半分を違う文字サイズで書くと、万が一、ディスクの領域内に収まらないこともあるかもしれないので要注意。

文字サイズや文字の行の縦の幅の等分は、24等分が目安となる。DVD-R[RW]のデータの量が多くなると、25等分になることもある。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]