ADHD先生黒井
ADHD先生黒井(エーディーエイチディーせんせいくろい)は、日本のバーチャルYouTuber。懲役太郎の太郎プロジェクトに参加している。
概要[編集]
ADHD、ASD、LDなどの発達障害を中心とした情報を発信している。当人もADHDであり、LD、ASDも併発している。本人の経験と医学的な知識を絡めた、やや専門的な解説が多い。動画冒頭では「ADHD先生のくろ〜いです」という挨拶から始まる。発達障害について解説する動画では、最後に「最後に黒井先生から伝えたい事があります」と前置きし、発達障害者への配慮を求める形式が定型化している。2020年5月3日より活動を開始[1]。
人物[編集]
黒井の人物イラストは本人が描いている。アバターは太郎プロジェクト運営である俺太郎との合作デザインである。黒色でないと不安になるため[2]、イラストでも現実でも黒色の服を着ている。名前の「黒井」もそれに由来する。
太郎プロジェクト内の正式名称としては「黒井太郎」であり、Twitterアカウントにもその呼称が使用されている。以下のように、自身でも発達障害の各種特性を有しておりその特性により日常生活で多くの困りごとを経験したことから、発達障害の当事者やその周囲の方々に向けて当事者としての想いや知識共有、啓発を主旨とした動画投稿活動を行なっている。
・ADHDの特性からくる障害特性エピソード
電車の乗り間違いにより遅刻する経験が多く、日常的に通う目的地であっても電車の乗り間違え、乗り過ごしがあることが動画内で報告されている。
過集中の特性があり、長時間作業に没頭するあまり尿意を感じにくくなり漏らしてしまう経験があった事が動画内で報告されている。水分の摂取を怠ること、コンタクトレンズを外し忘れること、など過集中状態になると体調管理が疎かになる傾向がある。また、集中しすぎて作業をやめたくてもやめられず泣きながら作業に没頭するなど、本人としても自分でコントロールしきれない状態であるという。
・LDの特性からくる障害特性エピソード
数の概念理解に難しさ(算数障害)があり、小学生の頃から他教科が80点以上の成績の中で算数だけは20〜30点という状況が続く。この点について教師から厳しい叱責を受け、自身でも努力不足に起因するものだと思い激しく落ち込む。算数の成績に関して教師から叱責されることを恐れて、泣きながらカンニングをした経験が動画内で語られている。
・ASDの特性からくる障害特性エピソード
相貌失認の認知障害を有しており、目の前にいる友人とその友人ではない人物が写る写真を見比べても、同一人物か異なる人物かの違いが見極められなかったというエピソードが動画内で語られている。
・DCDの特性からくる障害特性エピソード
発達性協調運動障害(DCD)の特性から、体育の授業で大縄跳びをする際に集団の中で自分が足を引っ張ってしまう状況から周囲への申し訳なさを感じて自分自身を追い詰め、心身が廃れてしまったという体験が動画内で語られている。
外部リンク[編集]
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ “ADHD先生の黒井です【懲役太郎の後輩】” (日本語). YouTube. 2021年2月18日確認。
- ↑ “ADHDの私のこだわり” (日本語). YouTube. 2021年2月18日確認。