魔王はあまねく愛をまく!
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『魔王はあまねく愛をまく!』(まおうはあまねくあいをまく!)は、沢上水也による日本のライトノベル作品。イラストはひづき夜宵。
概要[編集]
2010年9月にGA文庫より刊行されている。「学園どたばたセクハララブコメ」とうたうようにお色気コメディとなっている。あとがきで、本作は「児童ポルノ規制問題」のアンチテーゼとして立ち上げた企画としている。
ストーリー[編集]
桜山流星は、平凡な男子高校生だったが、父親が魔王となったことで魔王子となって色々な人たちに狙われるようになってしまう。さらに半強制的に祝福のペンダントなる者をつけられて、妃候補の女性を見つけるとセクハラをしてしまう呪いにかけられるのだった。
登場キャラクター[編集]
主人公[編集]
- 桜山 流星(さくらやま りゅうせい)
- 本作の主人公。聖ニコラウス学園1年C組に通う男子高校生。
- 父親が魔界の王女と結婚して魔王となり、流星を後継者に指名したことで魔界の王子となってしまう。さらに呪いのペンダントの効果でつぼみや真里亜にセクハラ行為をことあるごとにしてしまうことになり、「歩く生殖器」などと呼ばれることとなる。つぼみや真里亜にセクハラをすることとなり、魔装天使として命を狙われてしまう。そして、武村とルルが家にやってきて流星を守ることとなる。つぼみや真里亜との戦闘後にベルナルディンと取引をして、監視ができる聖ニコラウス学園神学科の付属寮に住むことになる。
- ギデオンらによるクーデターで武村が魔界に行ったときには救出のために妃候補やルルと一緒に魔界に向かう。その後、父親やルルの計略通りに魔王となることになってしまった。
流星の妃候補[編集]
- 鳳凰院 つぼみ(ほうおういん つぼみ)
- 聖ニコラウス学園の一年生にして生徒会長。流星のクラスメイトの女子。学院創設にも関わった資産家の一人娘。高貴さと愛らしさが両立して「姫」というニックネームで呼ばれている。運動神経はよくないが、成績はトップクラスで温厚な性格。巨乳。周囲からは完璧美少女のように思われているが、人見知りでネガティブ思考でドジっ娘なところがある。
- 自分が流星と結婚して子供を産まないことで、魔王の子孫を断絶しようと考える。思い込みが激しいとところがあり、ペンダントによってセクハラ魔として生きるのを防ごうと流星を殺害しようとするなどしたが、ルルとの戦闘に敗れて失敗する。その後、真里亜と一緒に流星・武村・ルルと決闘をすることになる。そこで、色々なハプニングがあった末に休戦となった。その後は、婚約者として流星らと行動を共にするようになる。
- 水沢 真里亜(みずさわ まりあ)
- 流星の幼馴染の少女。流星のことを「落先生」と呼ぶ。小柄でスレンダー。髪はツインテールにしている。喜怒哀楽がすぐに顔に出る。トラブルメーカーだが、周囲の人気はそれなりにある。特撮や魔法少女が大好きで、昔からその趣味に流星を巻き込んでいる。
- 魔装天使「ブリリアント・サファイア」として活動している。バカチンで魔王子となった流星の子孫を絶やすという話が出たため、流星の男性器をハサミでちょん切ることで流星を殺さずに済むようにしようと考える。そして、流星に襲撃を仕掛けるも失敗する。その後、つぼみと一緒に流星・武村・ルルと決闘をすることになる。そこで、色々なハプニングがあった末に休戦となった。その後は流星らと行動を共にするようになる。
- リーシュ
- 第二巻より登場。胸は標準以上に大きい。父親は家がら目当てで妻と結婚しており、不要となった後は妻と娘とは別居。王位継承権第一位をもつ娘の利用価値のために生活費をわずかに送るのみとなっていた。母親は政略結婚ということも理解できずに浪費をして病気で死んでいる。魔王の王位継承権第一位だったが、流星が魔王子となったことで継承権第二位となってしまう。
- 王位継承権第一位の座を取り戻すために聖ニコラウス学園に転入して流星を暗殺しようとする。流星たちとの勝負に負けた後に聖ニコラウス学園神学科の付属寮へ入寮。流星の妃となって王妃になることを狙うことにした。
- 高位魔術の使い手で戦闘能力は高い。「パスカルたん」という魔法ステッキを使って戦う。「パスカルたん」を使う時には赤ちゃん言葉で話しかけるが、本人にはその自覚はない。
流星の護衛[編集]
- 渕上 累々(ふちがみ ルル)
- 魔王子となった流星のメイド長。作中では「ルル」と表記されることが多い。メイドだが、家事などはしない。時給が良くて新兵器を使えるために今の仕事を選んだとの事。主に戦闘行為を行う。やる気はあまりないが、最新型の兵器を使っているということで戦闘能力は高い。魔界の王子となった流星の家に住んで、武村と一緒に護衛をすることとなる。
- 流星に対しては毒舌。お金にうるさい。
- バロン武村(バロンたけむら)
- 魔王子となった流星の従者を務めることになった家令。魔人で身長三メートル近いがっちりとした体格。魔界の王子となった流星の家に住んで、ルルと一緒に護衛をすることとなる。
- 見た目と違って気弱な平和主義者。流星たちの家事をこなしている。
その他[編集]
- ベルナルディン
- 聖ニコラウス学園神学科の男性講師で司祭。日本の殲滅十字軍の指揮官。流星を「ブラック・プリンス」と呼ぶ。
- ちゃらんぽらんで、時間外労働は嫌い。また、自分に責任が及ばない様に立ち回ろうとする。そのため、流星を抹殺するよりも休戦協定を結んで様子をうかがうことを選ぶ。
- トロ君(トロくん)
- 魔界の生物。見た目は普通の犬だが、頭が四つに分かれて触手を出す。女好き。
- 真里亜とつぼみが流星・武村・ルルと決闘をするときに連れて行く。
- ギデオン・バクスデール
- リーシュの父親。権力欲が強く、家族すらも利用する。
- 人間ながら魔王になった浩にクーデターを起こすも当人はすでにいなくなっていた。その後、武村を救出しに来たリーシュと戦うも敗れる。
- カルディリア
- 王族の血を引く名門貴族。ギデオンらと人間ながら魔王になった浩にクーデターを起こすも当人はすでにいなくなっていた。
- 武村を救出しに来た流星らと戦う。鎧をかぶっていたため、気づかなかったが女性であり、流星のペンダントの呪いも発動している。そして、流星にセクハラを受ける中でリーシュにハイキックをくらわされて目を回してしまう。その後、復讐のために流星の王妃となることを目指す。
- 桜山 浩(さくらやま ひろし)
- 流星の父親。流星に魔王の位を譲って行方をくらます。
用語一覧[編集]
- 聖ニコラウス学園
- 流星たちの通う学園。
- 姫トモ
- 武闘派で非公認の「鳳凰院つぼみのファンクラブ」。流星のことを敵視している。
- 魔装天使(まそうてんし)
- 殲滅十字軍の元で戦う戦闘能力の高い者。魔族と戦う力を持つ。
- 祝福のペンダント
- 祝福の呪いがかけられているペンダント。目的と効力を指定して首にかけると祝福が発動して、目的が果たされると消失する。これをつけられた流星は魔王子として花嫁候補の女性がご懐妊するまでペンダントが外れないことになった。自分の意思に関係なく、魔王子の妃候補として選ばれた女の子に近づくとセクハラをするようになる。相手の女子が拒否を行動で示せば、とりあえずはセクハラは終わらせられる。
- 殲滅十字軍(せんめつじゅうじぐん)
- 魔界からの侵略を防ぐ組織。魔王の討伐を目標としている。
- タニストリー
- 王位継承の資格を持つ者が実力で王位を奪う制度。
単行本[編集]
巻数 | 初版発行日 | ISBN | その他 | サブタイトル | ||
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1 | 2010年9月30日(2010年9月15日発売) | ISBN 978-4-7973-6152-0 |
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2 | 2011年1月31日(2011年1月15日発売) | ISBN 978-4-7973-6364-7 |
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3 | 2011年5月31日(2011年5月15日発売) | ISBN 978-4-7973-6557-3 |
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