高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない

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高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない』(こうどにはったつしたラブコメはまほうとくべつがつかない)は、宮澤伊織による日本ライトノベル作品。イラストは八葉香南

概要[編集]

2014年11月20日に一迅社文庫より刊行されたライトノベル作品。

ストーリー[編集]

ことあるごとに喧嘩をしている黒船蓮司甘紙伊月。そんなある日、伝説の樹の下で喧嘩していたところに恋の魔法がかかってしまう。その日を境に、蓮司と伊月はことあるごとに鉢合わせしたり、周囲が蓮司と伊月の仲を祝福したりするようになる。そのため、蓮司と伊月は、カップルが別れるという恋愛都市伝説に従ってスポットを巡るデートをすることになる。

登場人物[編集]

黒船 蓮司(くろふね れんじ)
本作の主人公。玲瓏高校二年生の男子生徒。ヤンキーが女子に絡んでいたため、助けた出来事に尾ひれがついて「玲高の黒船」と呼ばれてみんなから恐れられるようになってしまう。父親に教わったロシアの「システマ」を使って夏美と手合せしている。現在、父親はカナダでマーシャルアーツのインストラクターをしている。
甘紙 伊月(あまがみ いつき)
本作のメインヒロイン。玲瓏高校に通う女子生徒。高校二年生の16歳。蓮司のクラスメイトで隣の席に座っている。蓮司とはよく喧嘩をしている。
小学校のころに男子と仲が良かったのを冷やかされて、男子に「あんたなんか嫌い」と言ってしまう。そのことがトラウマになり、周囲に付き合っていると盛り上がられることが苦手。
抜森 真南(ぬくもり まな)
玲瓏高校二年生の女子生徒。16歳。蓮司とは家が隣同士の幼馴染で、隣のクラス。
蓮司に対して恋愛感情を抱いている。
紺色 夏美(こんいろ なつみ)
玲瓏高校三年生の女子生徒。17歳。蓮司と同じ武術部の先輩。フィリピンの武術「カリ」を使い、蓮司と手合せしている。
蓮司の父親が経営していた護身術の道場で蓮司と出会う。それから、小学校低学年からの付き合いで一緒に練習している。
ショートカットの髪形。さばさばした性格だが、思い込みが激しい。蓮司と伊月が野外でHしたと勘違いして、顔を赤らめて逃げだしたりもしている。そのときに、蓮司が誤って夏美を押し倒したことから、蓮司が夏美と伊月の二人と付き合っているという噂が流れる。
猫小路 佐織(ねこのこうじ さおり)
玲瓏高校一年生の女子生徒。15歳。蓮司に懐いていて、蓮司に「レンレン」というあだ名をつけて呼んでいる。図書室に入り浸っている。
蓮司が伊月と付き合っていても、蓮司が好きなことは変わらないと告白している。
恋の魔法使い
自称「恋のおまじないで死んだ人」。伝説の樹によって、恋の魔法がかかった蓮司と伊月が別れられるようにサポートする。実際は、二人が恋人となれるように画策していた。
黒船 鈴(くろふね すず)
蓮司の妹。中学生。
暁(あかつき)
蓮司のクラスメイトの男子。格闘技マニアで、蓮司に恐怖心を抱きながらも興味が打ち勝って声をかけたことをきっかけに友人となる。

用語一覧[編集]

玲瓏高校(れいろうこうこう)
蓮司の家から20分くらい歩いたところにあり、偏差値は中くらいの進学校。この樹の下で告白すれば想いが叶うという伝説の樹がある。
伝説の樹(でんせつのき)
玲瓏高校の校庭の外れにある樹。この樹の下で告白すると想いが叶うという噂があり、誰に告白するつもりなのかという噂を立てられないように人はあまり寄りつかない。そのため、蓮司は昼寝スポットに使っている。
恋愛都市伝説
恋の魔法使いが、蓮司と伊月の恋の魔法を解消する方法として教えてきた。二人でボートに乗ると白いワニに襲われるなどという胡散臭い内容。

単行本[編集]

タイトル 初版発行日 ISBN その他 サブタイトル
高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない 2014年12月1日(2014年11月20日発売) ISBN 978-4-7580-4636-7
  • プロローグ
  • 第一章 ラブコメ時空は突然に
  • 第二章 <恋の魔法使い>と恋愛都市伝説
  • 第三章 白いワニ、象の神、黒歴史、そして宇宙
  • 第四章 突発一日弾丸デート
  • 第五章 高度に発達したラブコメは魔法と区別がつかない
  • エピローグ
  • あとがき

外部リンク[編集]