顧客影響

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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顧客影響(こきゃくえいきょう)とは、顧客に対して影響するサービスに対する影響のこと。「対顧影響」(たいこえいきょう)とも言い、コンピュータシステム障害の評価に用いられる概念である。

顧客影響有り、とは、単純に、顧客に対してシステムの利用に不都合、あるいは通常と違った手間が生じることである。ここでいう顧客は、システムを利用する顧客(メールのシステムならメールを読み書きするユーザー)の事を言う。社内でのみ利用するシステムでも、顧客影響と称呼する場合もある。

システムが正常状態から逸脱する、システム障害は、多くの頻度で発生している。一部はシステム設計時に確保されている冗長性によって、あるいはシステムエンジニアによる対応によって、顧客影響無いまま解決することが多い。

しかし、機器の必要数に1を足した数用意するN+1構成冗長性において2台の同時故障、あるいはヒューマンエラーなどによって、顧客影響につながることがある。

顧客影響有りのシステム障害は、高重要度システム障害と分類され、厳しい原因分析、再発防止を行うこととなる。

銀行システムの顧客影響有りシステム障害は、企業等の不渡りを招き、たとえ短時間の障害であっても電車を止めるとまで言われている。