鈴木未翠
鈴木 未翠(すずき みすい)は、『誰もが恐れるあの委員長が、ぼくの専属メイドになるようです。』に登場する人物。
プロフィール[編集]
- 所属 - 高校二年E組クラス委員長
- あだ名 - 『規律の絶対零度(オーダー オブ アブソリュートゼロ)』、『めちゃカタ委員長』、『鋼鉄の委員長』
概要[編集]
「半月メガネに固く縛った三つ編みお下げ」という出で立ち。校則やマナーを守らない生徒には厳しく、教職員であっても厳しく接する。そのため、『規律の絶対零度(オーダー オブ アブソリュートゼロ)』、『めちゃカタ委員長』、『鋼鉄の委員長』というあだ名をつけられている。父親は外交官なこともあって、英語とドイツ語を話せるバイリンガル。成績も優秀な才女。ややスレンダーな美人。
他のみんなには内緒で「にゃんにゃんメイドカフェ@にゃんとらてぃっぷ」というメイド喫茶で働いている。「スピカ」という名前でアルバイトをしていて誰にも正体をばれたことはなかったが、浮原透に初めて見破られる。これによって、事情を話して透の専属メイドとなっている。スピカというメイドとしているときは、眼鏡を外して三つ編みをほどいて猫耳と尻尾をつける。そして、普段とは違って「にゃん」というような語尾をつけて話す。
当初は料理はあまりうまくなかったが、透の専属メイドとなってから練習したのかうまくなってきている。
動向[編集]
一巻[編集]
いつものように「にゃんにゃんメイドカフェ@にゃんとらてぃっぷ」でスピカという名前で働いていた。クラスメイトの透や吹多が店に訪れるもばれずに業務をこなしていた。【招き猫にゃんにゃんポーズ】で左右に両手を振って音頭を取る「にゃんにゃんたいむ」も一緒にこなす。そして、外国人のお客がきてドイツ語と英語を話したところで、透に正体がばれてしまう。そして、このことは誰にも言わないでとお願いして透の専属メイドになるとした。
店長に行って店を早退して、自分の部屋に招いて透に事情を説明。小学生の時に委員長となってから周囲からの期待にこたえようとしているうちに引き返せなくなってしまった。そんなときに、親戚のおじさんが経営している喫茶店でバイトをすることになるも、そこはメイドカフェであり緊張しながら仕事をする。しかし、「にゃんにゃんんたいむ」をやっているうちに気持ちが軽くなっていって「これこそが、本当の私だったんだ」と思うようになる。メイドの仕事が好きになった頃から学校での委員長の仕事も楽になり始めた。こうして学校でのストレスをメイドのお仕事で解消するようになったと透に話のだった。「にゃんとらてぃっぷ」ではばれる危険性があると分かった以上はあそこでは働けないため、透の専属メイドにしてほしいとお願い。六週間後にある高校生弁論大会が終わるまで透の専属メイドとなってストレスを解消することになる。
専属メイドとなってからは「メイドカフェ@スピカ」と名付けられた自室に透を招いて、お茶を入れたり「にゃんにゃんたいむ」をしたりする。だが、専属メイドとなって三週間が過ぎるころになると部屋でご奉仕しているだけでは満足できなくなってしまう。そして、「宇ノ島水族館(うのしますいぞくかん)」に一緒に出かけて欲しいと透にお願い。正体がばれるのではないかと心配する透に納得してもらって、スピカとして水族館を一緒に歩いた。
周囲に対して以前よりも柔らかくなってきたことで学校での人気も上がってくる。蓬田という別のクラスの男子から告白されたりもするようになる。学校では透とは文化祭実行委員として一緒に活動することとなる。「メイドカフェ@スピカ」で着替え中のところを透がいつもより早くきたことで見られてしまう。そして罰として自宅のマンションの近くにある公園「やすらぎの森公園」で透と一緒にデートする。夜の時間帯ということで人気もなく無事に終わるかと思われたが、一緒に入ったコンビニに担任教師の菅原先生がいたことで慌てる。それでも何とかばれずに抜け出して透と笑い合った。
弁論大会が近づいていくが、調子が出ない未翠はメイドをし足りないのではないかと考える。そして、学校でメイドカフェをしたいと提案する。正体がばれる危険性が高いと透は反対するも押しきる。そして、入念な計画を立てて休日にばれないように二年E組の教室で「メイドカフェ@スピカ」を開いて透にご奉仕する。だが、郷土研究部の生徒と顧問の菅原先生が教室にやってきたことでばれてしまう。そして、未翠は透と一緒に三日間の謹慎処分となった。
謹慎が空けた翌日に透が家を訪ねてくると謝罪してスピカはいなくなってしまったと言う。その日は学校には行けなかったが、翌日にみんなにけじめをつけなくてはならないと学校に向かう。すると担任の菅原先生も含めた二年E組のメンバーが、男子は執事服・女子はメイド服になって未翠を迎えるのだった。そして、みんなから委員長をここまで追い込んでしまったことを謝罪され、どういうことなのかと透に説明を求める。透からみんなに未翠がどうしてこんなことになってしまったのかをクラスのみんなに話して、謝る場を設けようとメイドカフェを開いたと説明された。そして、みんなから紅茶を貰うもメイドとしてみんながなっていないと、自分もメイド服を着てスピカとなってみんなに「にゃんにゃんたいむ」をするのだった。
クラスのみんなとも以前よりも打ち解けるようになって、「@にゃんとらてぃっぷ」に復帰する。そして、引き続き透の専属メイドをすることにして、メイドカフェの全国大会を目指すことにした。
二巻[編集]
「@にゃんとらてぃっぷ」で新人メイドとして入ってきたツキノを透に紹介する。新人メイドのトレーニングを頼んで透に協力してもらう。ツキノの正体は透の妹である浮原一縷なのだが、未翠はそれに気づかずにいた。
学校に弁当を持ってきて透に渡して一緒に食べる。そのときに透の妹のいちるが弁当をもってやってくるも、いちるは未翠がスピカだとは気づかなかった。未翠もいちるがツキノだとは気づかないでいた。そして、透がお互いに正体を見抜くのではないかと心配したが、クラスのみんながやってきてみんなでお弁当を食べることになって無事に終わった。その夜に「マリー・アントワネット展」に一緒に行かないかと誘うのだった。
未翠として「マリー・アントワネット展」を透と一緒にまわる。そこに偶然一緒に来ていたいちるとココに会う。そして、慌てて透を引っ張って透の自宅に行く。そこでメイドのスピカになったところにいちるが帰ってきたことで慌てて脱出しようとする。そこにツキノとなったいちるが現れてスピカとツキノが鉢合わせする。すると、成り行きでツキノと専属メイドの座をかけて勝負することになる。クラスのみんなも現れててんやわんやとなるが、透は別にメイドの試験をしていたわけでもなかったことが分かるのだった。その後、ツキノも専属メイドにすることを提案してスピカとツキノの二人は透の専属メイドとなった。