追放系

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追放系とは、Web小説のテンプレート展開の一つ。2018年には小説投稿サイト「小説家になろう」で大流行した。パーティー追放もの追放もの勇者パーティー追放系ともよばれることがある。あるいは元祖作品をもとに、「真の仲間テンプレ」ともいわれる。

テンプレートの展開[編集]

  1. ファンタジー世界で、主人公は実力あるパーティーに所属して戦っている。
  2. しかし、突然、パーティーから追放を言い渡される。主人公は努力しているのにもかかわらず、仲間からこれまでいかに役立たずだったかと罵倒される。
  3. 実際には、主人公は有能だった(最強だった)と判明する。
  4. かつてのパーティーの仲間たちは不幸な目にあう(ざまぁ)。この際、主人公は直接復讐するという形をとる場合と、とらない場合で話のテイストは異なる。
  5. 主人公はその力で新たな仲間(美少女)・居場所を見つけて幸せを手に入れる。

系譜[編集]

女性向けのなろう小説によくあるテンプレート「婚約破棄もの」との構造の一致が指摘されており、これを男性向けに転換したものだとする議論もある[1]。また、異世界転生・転移作品の系譜を引くともいわれ、現実・異世界の関係を元のパーティ・新しい仲間に投影したものだともみられる。異世界転生・転移作品のランキング隔離の影響で転生・転移作品が避けられるようになった結果、異世界転生・転移作品と同じ構造を異世界(現地)のみで実現したものが追放系作品なのである。

追放系の元祖となったのは、2017年10月に投稿されたWeb小説『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』である。この作品は書籍化もされるなど好評でその完成度も高く、後続の追放系作品はこの作品の模倣にすぎないという意見もある。しかし『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』そのものもスローライフ系というなろうの伝統を受け継いだ作品であり、『テイルズオブゼスティリア』のセリフ「真の仲間」の影響を受けていることも明らかである。

その後なろうのランキングの上位を追放系が多く占めるようになる。『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』の段階では主人公は最強というわけではなかったが、後続作品の多くはチート要素を組み合わせ、主人公が実は最強であったとするものもおおい。

異世界ファンタジーに「パーティ追放もの」ブーム!? 世相や願望を反映?以前からおなじみの類型? このジャンルは定着するか」なんていうTogetterまとめができる程度にはジャンルとしても定着した感がある。

一時はランキング上位を独占していたが、2019年9月現在ではその比率は低下傾向にある。とはいえ、他に有力なテンプレもなく、まだまだ勢力を誇っている。

作品の例[編集]

カッコ内は初投稿日。

2017年[編集]

2018年上期[編集]

2018年下期[編集]

2019年[編集]

注釈[編集]

関連記事[編集]