記念撮影 (交通)

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記念撮影とは、公道での高速走行を行ったため、高速走行写真家らに写真撮影サービスを受けること。記念撮影会場の種類にはいくつかある。

種類 撮影対象 使用する資機材
固定式速度違反自動取締 +30km/h(高速道路では+40km/h)以上超過 いわゆるオービス
可搬移動式速度違反自動取締 +15km/h以上超過 いわゆる小型オービス

撮影時に、大光量のフラッシュを浴びせられるため、運転者は必ず気付くとされている。これは、オービスに撮影されたことを意図的に伝えることで、運転者を意気消沈させ、更なる速度違反を抑制する目的があるという。実際、撮影された後には速度が抑えめになるという統計データもある。

記念撮影後には、数週間で「通告センター」へのお呼び出しがかかり、罰金刑などの処分がスタートする。なお、記念撮影とはいえ、撮影した写真は貰えない(速度違反証拠の確認として出頭時に見ることはできる)。撮影料は8万円~10万円(固定式の場合、量刑は本人の反省度などによる)だったり数千円(可搬式・青切符相当)だったりと様々。

記念撮影機の設置[編集]

固定式[編集]

固定式速度違反自動取締(いわゆるオービス)は、特定の箇所に半永久的に固定される記念撮影機。速度測定の方式や、撮影の方式(フィルムかデジタル画像か)によって数種類に分類される。しかし、GPSなどによるオービス通知機・アプリなども多くあり、回避は容易である。

設置場所は、オーバーパス・アンダーパスや、信号のない直線道路・トンネルなど速度の出やすい地点の、頭上(門型支柱を建て設置)や路肩である。頭上設置型であれば道路左端頭上、路肩設置型であれば機械直上などに、赤色灯が取り付けられており、撮影時に回転・発光する(らしい)。

警察内規によって、青切符相当の取締りには警察官の現認を要するとされているため、無人・自動で速度を測定し撮影するオービスは、赤切符相当(+30km/h(高速道路では+40km/h)以上超過)の取締りのみを行う。また、肖像権やプライバシー権に関わる問題のため、オービス設置手前2km程度からは「速度自動取締機設置路線」という青地の看板(予告看板、予告青看)が3枚ほど設置されている。

以下に、速度測定の方式を挙げる。

レーダー式
頭上から車両にレーダー波を照射し、その反射波に加わるドップラー効果の度合いによって速度を測定する。車線中央に白い正方形のレーダー装置があることから、はんぺんとも呼ばれる。
撮影がフィルム式であるものが元祖オービス、デジタル画像であるものがHシステムと呼ばれるタイプである。
ループコイル式
上記レーダー式のレーダー波をキャッチすることで、オービスの存在を覚知し、減速して取締りを回避する不埒者が出てきたので、そのような察知ができないように開発されたタイプ。
地面に埋め込まれたコイルの上を車両が通過することで、電磁誘導が発生、車両の通過を検知する。これを3つ連続して埋め込み、その時間差から速度を計算、速度を測定する。
撮影がフィルム式であるものがLシステム、デジタル画像であるものがLHシステムと呼ばれるタイプである。

それぞれフィルム式であればフィルム切れの可能性があり、オービスが光っても運よく撮影されていない可能性もあるが、デジタル画像式ではフィルム切れがない。

また、撮影画像は速度違反の証拠であると同時に運転者の同定にも使われるから、運転者の顔が不鮮明であったり隠れていると、オービスに撮影されても呼び出されない、とする都市伝説もある。

移動式[編集]

近年導入が進んでいるもので、三脚などに簡易に固定することで設置ができ、機動的に取締りが実施できるうえ、サイン会のように人手もいらないため、急速に利用が進むと考えられているタイプ。

設置場所は速度の出やすい地点に限らず、30km/h制限の生活道路にも広がっている。速度測定の方式は、レーダー式の他レーザー式などが存在する。

設置場所の近くには警察官がおり、これにより現認が成立するため、青切符相当の取締りも行える。つまり、+15km/hほどの超過であってもバッチリ撮影される。フラッシュ光は赤色の他白色のものもあるという。

設置方法としては、車両(ハイエース等)内に設置して窓越しに撮影する物や、三脚を建てて設置する物、支柱を生やして取り付ける物などがある。