衰退

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衰退(すいたい)とは、物事が悪化し、衰えていくこと。単語としては、特に経済分野など数値的な指標の、不可逆的な変化に対して用いられる事が多い。同義語に、衰微、凋落など。ある者の衰退は、時に競合する者の隆盛と対になる現象である。しかし衰退は経済分野だけに限られる現象とはいえない。辻井喬が「日本文化はなぜ衰退したのか」を執筆したのは、1998年であった[1]。伝統の維持と創造力が衰微した ということであろう。

関連する用語として不況があるが、これは数年程度の一時的なもので、好況(好景気)と不況を繰り返すものである。衰退は国が滅亡したり、右肩下がりの景気の悪化が続いたり、人口が減少する、活力が失われることなどをいう。

衰退の例[編集]

  • 日本の白物家電は、アジア諸国のより安価で質の保たれた製品にシェアを奪われ、衰退した。
  • 日本では都心部への人口・経済の一極集中が続き、地方の衰退が起こっているといわれる。
  • 焚書は、多様な思想や知的生産の消失を招き、文化的な衰退を意味する。

関連項目[編集]

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  1. 辻井喬「日本文化はなぜ衰退したのか」『世界』 (647)、 岩波書店、pp.57-68