螺鈿紫檀阮咸
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螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)は、正倉院御物で、円い胴部をもつ4絃の琵琶である。
概要[編集]
聖武天皇の遺愛品である[1]。管理番号は「北倉 30」。楽器名は中国晋代の竹林の七賢の一人、阮咸が好んで用いた故事に因んでいる。世に現存するものは正倉院宝庫に二面あるだけである。
形状[編集]
腹板が円盤状であり長い頸が特徴である。表面の皮の捍撥に男女四人の奏楽を描く。 胴部背面はヤコウガイや玳瑁、琥珀などを象嵌した螺鈿細工である。花形、授を加えた2羽のインコを螺鈿で表し、翼に玳瑁、琥珀を用いている。天平時代の優美で華麗な様式を表す。奈良県では25年ぶりの公開となる。
出展歴[編集]
第13回正倉院展・第50回正倉院展で出品された。また第73回正倉院展に出展される[2]。
注[編集]
- ↑ 螺鈿紫檀阮咸(模造)文化庁
- ↑ 正倉院展は10月30日から朝日新聞,2021年8月27日