荒憲一

荒 憲一（あら けんいち、1939年〈昭和14年〉1月3日 - 2020年〈令和2年〉6月6日）は、日本出身のピアノ奏者。

福島県相馬市出身。東京芸術大学付属高等学校から東京芸術大学に進学し、田村宏と永井進の各氏にピアノを学んだ。高等学校在学中の1954年に全日本学生音楽コンクール高校の部で優勝している。1963年に東京交響楽団との協演で初舞台を踏み、デビュー・リサイタルを開いた後にドイツに留学してベルリン芸術大学のヘルムート・ロロフに師事。1966年にベルリン放送交響楽団と共演してドイツ・デビューを果たした。また、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とも共演した縁で1978年にトーマス・ブランディス、オトマール・ボルヴィツキーの各氏とベルリン・フィルハーモニー・ピアノ・トリオを結成して室内楽の分野でも活躍した。また京都市立芸術大学や大阪芸術大学などで後進の指導にも当たり、高崎芸術大学や神戸山手女子短期大学の特別教授も歴任。

ベルリンの自宅にて死去。