繁殖牝馬
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繁殖牝馬(はんしょくひんば)とは、馬を生産するための牝馬(メス馬)である。
概要[編集]
家畜・競走馬共に馬を生産するには種牡馬だけでなく実際に馬を産む牝馬が必要である。競走馬の生産牧場においては繁殖牝馬が生産牧場の機能そのものである。
競走馬生産において繁殖入りできる牝馬の条件は種牡馬入りする際のそれに比べて条件が緩い。種牡馬は1頭で何百頭の牝馬を相手して種をつけられるが、牝馬は1年に1頭しか仔を産めない。そのため、現役時代の成績と血統双方が超一流の馬だけでは需要を満たすことなど不可能なため、ある程度良い血統を持っていれば未勝利で引退しても怪我や気性難などで出走が叶わなくても繁殖牝馬としての道に進むことが出来る。
繁殖牝馬の所有形態は自己所有・仔分け・預託の3種類がある。自己所有は生産・管理にかかる費用の一切を負担するが、繁殖牝馬の所有権は牧場主にある。仔分けは牝馬の所有権を馬主が持ち、馬主が種付け料を支払うもの。預託は繁殖牝馬の所有権は馬主が持っているが、馬主は自分の牧場を持たずに別の牧場へ預託料を払って預けるもの。預託は生産者にとって最もリスクが低い。