結婚尊重法

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結婚尊重法(けっこんそんちょうほ)は、2022年にアメリカ合衆国で成立した連邦法。合法的に成立した異人種間や同性間の婚姻を他州でも認めるよう定められた。

概要[編集]

異人種間や同性間の婚姻を連邦レベルで保証するとした法律。異人種間の結婚については1967年に連邦最高裁によって認められているが、連邦によって法案として保障されたのは初。これによって、例え同性婚が禁止されている州であっても、同性婚が合法な州で婚姻した場合には婚姻が成立しているとして認めるように定めている。

成立までの経緯[編集]

2022年6月に連邦最高裁が中絶の権利を認めた「ロー対ウェイド」を覆したことで、結婚尊重法成立の声があがる。この判決後に2015年の同性婚を認めた「オーバーグフェル対ホッジス」も覆される恐れがあると心配する声が上がる。そして、下院が翌年の1月から共和党が多数派となることもあり、民主党が上下両院で多数派の会期内で成立させる機運が高まっていた。

上院は2022年11月29日に賛成61、反対36で可決。下院は12月8日に賛成258、反対169で可決。

2022年12月13日にジョー・バイデン大統領が法案に署名して法案が成立した[1]

キリスト教強硬派からの反発[編集]

キリスト教の団体「自由防衛同盟」などは今回の法案に対して信教の自由を脅かすとして反発している。

関連項目[編集]

脚注[編集]