紫檀木画槽琵琶
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紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)は正倉院にある琵琶のひとつである。正倉院宝物の中でも有名な作品である。
概要[編集]
正倉院に琵琶は全部で六面伝わる。五弦の螺鈿紫檀五絃琵琶とは異なり、こちらは四弦である。明治の頃(明治5年の記録)には当器はバラバラに壊れていたという。それを復元してもとの形に戻した。同名の琵琶が2本あり、2号と3号の番号が付けられている。管理番号が同じなので、混同しやすい。
琵琶[編集]
南倉101 2号[編集]
表面には鳥の図像が多数描かれている。
南倉101 3号[編集]
琵琶表面の腹板はヤチダモ様環孔材の五枚矧ぎ、捍撥は皮貼りで、丹下地の上に白、赤、緑、青、褐色などを用いて彩絵を施ている[1]。 全体に油がかけられている。首は直角に曲がる。シタン、コクタン、ツゲといった諸地域に産する様々な材が使われる。撥受けには、つがいの水鳥と、それに襲いかかろうとする猛禽のいる山水画が描かれる。第67回 正倉院展で展示された。
ルイ・ヴィトンの類似疑惑[編集]
ルイ・ヴィトンのウィメンズ・バッグ模様[2]は、「紫檀木画槽琵琶 第3号」の裏側の模様(表側ではない)から取った可能性がある。ルイ・ヴィトンの模様は、日本の家紋からインスピレーションを受けて作られたと言われている。全体のイメージや色遣いは「南倉101」に確かに似ている[3]。