立松和平

立松和平（たてまつ わへい、1947年12月15日-2010年2月8日）は、作家。

人物

本名・横松和夫。栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学政経学部卒。在学中に早稲田文学新人賞を受賞。卒業後は数々の職を経験し、宇都宮市役所に勤める。1978年から79年の間に三度芥川賞候補になるが受賞しなかった。79年から文筆活動に専念し、80年『遠雷』で野間文芸新人賞を受賞、同作は根岸吉太郎監督、永島敏行、石田えり主演で映画化されてヒットし、一躍有名になる。続いて小山内薫の孫娘である妻とのなれそめを描いた『蜜月』が佐藤浩市、中村久美主演で橋浦方人監督により映画化された。また「ニュースステーション」での栃木弁での語りによって広く知られた。

1992年「卵洗い」で坪田譲治文学賞を受賞。97年『毒ー風聞・田中正造』で毎日出版文化賞受賞。2007年『道元禅師』で泉鏡花文学賞・親鸞賞を受賞。その一方、連合赤軍を描いた『光の雨』は盗作騒動を引き起こした。