石焼き芋屋
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石焼き芋屋は、近年では軽トラックでやってくる、流しの焼きいも販売業者である。
概要[編集]
「九里四里美味い十三里半」がキャッチコピーである。
石焼き芋屋用の宣伝テープがあり、それを流してやってくるのでみんな同じ声、同じ節回しである。それに加えて「ポー」とかいう謎の音もセットである。あれがなんだかわからない。
「味はそこそこだが、相場より高いと思える値段のものが多い。」という声もあるが、薩摩芋にもブランド芋があり、けっこう値の張る焼き芋もある。「そのくせ二・三個おまけしてくれることが多い。」というのは、売れ残ってもただの産業廃棄物になってしまうからである。
余談[編集]
「昔は流し売りといれば、あさり・しじみ売りとか金魚売りがいたが、今や石焼き芋屋とさおだけ屋だけになってしまった。」みたいなことを言う人はいるが、都道府県の騒音防止条例では60ホーン(黒電話のベルの音くらい)までと制限されているため苦情が来るのである。
パン屋などが近年では台頭しつつある。
売り声その他としては、
- 屋台ラーメンのチャルメラ
- 豆腐屋の喇叭
- 風鈴
- 納豆
- 故紙・ボロ布
- 蚊帳
などがある。
珍走団や右翼の街宣車や緊急車両の音はまったく気にならないが、持病の癪に障るのは選挙カーである。堪らず「うるせぇぞ!」と怒鳴ると、「御声援ありがとうございます!!」とか返されるのがなおさらタチが悪い。かつて宇都宮徳馬は自転車の荷台にビール箱を詰んで選挙区を回り、ボート教義のコックスが使うような無動力のメガフォンを持って逆さにしたビール箱の上に立って辻立ち演説をしていたという。それくらいの気概は見せていただきたいと思う。
参考文献[編集]
- 中島義道『うるさい日本の私』