石焼き芋屋

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

石焼き芋は、かつては引売り屋台で商われていたが、近年では軽トラックでやってくる、流しの焼きいも販売業者である。

概要[編集]

かつての江戸では「九里四里美味い十三里半」がキャッチコピーであった。これは、関東地方では川越が名産地であり、江戸から川越までの距離が十三里ほどであったことから。
石焼き芋屋用の宣伝テープがあり、それを流してやってくるのでみんな同じ声、同じ節回しである。それに加えて「ポー」とかいう謎の音もセットである。あれがなんだかわからない。
「味はそこそこだが、相場より高いと思える値段のものが多い」という声もあるが、薩摩芋にもブランド芋があり、けっこう値の張る焼き芋もある。「そのくせ二・三個おまけしてくれることが多い。」というのは、売れ残っても、ただの産業廃棄物になってしまうからである。

余談[編集]

「昔は流し売りといれば、あさりしじみ売りどちらも汽水域に棲息するため、同列にして売られた。販売形態は「ぼてぶり」であるため両手が塞がっていたために売り声を発していた。「騒音として迷惑」みたいなことを言う人はいるが、それは電気式のメガフォンの普及以降の話である。都道府県の騒音防止条例では60ホーン(黒電話のベルの音くらい)までと制限されているため苦情が来るのである。といっても選挙カーはこの条例を無視している。
パン屋などが近年では台頭しつつある。 売り声としては、

  • 浅蜊・蜆
  • 納豆(「不思議のアッコちゃん」のエンディングテーマにある)
  • 蚊帳(「萌黄の蚊~帳~」。『大江戸神仙伝』にある)
  • 金魚(金魚~えぇ、金魚ぉ~)
  • 竿竹屋
  • 殺鼠剤(石見銀山鼠取り、悪戯者はいないかな?)

などがある。風鈴屋の屋台には特にない。
引き売り屋台などでは

  • 屋台ラーメンのチャルメラ(ドレミーレド、ドレミレド、レー)
  • 豆腐屋の喇叭
  • 故紙・ボロ布(チリ紙交換)

がある。
珍走団や右翼の街宣車や緊急車輛の音はまったく気にならないが、持病の癪に障るのは選挙カーである。堪らず「うるせぇぞ!」と怒鳴ると、「御声援ありがとうございます!!」とか返されるのがなおさらタチが悪い。かつて宇都宮徳馬は自転車の荷台にビール箱を詰んで選挙区を回り、ボート競技のコックスが使うような無動力のメガフォンを持って逆さにしたビール箱の上に立って辻立ち演説をしていたという。それくらいの気概は見せていただきたいと思う。

参考文献[編集]