石川・七尾市女性殺害事件
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石川・七尾市女性殺害事件(いしかわ ななおしじょせいさつがいじけん)は、2013年9月に石川県七尾市で女性が殺害された事件。
概要[編集]
2013年9月16日、Aの義妹が、一週間ほど前から連絡が取れなくなったと石川県警七尾署に通報[1]。通報を受けて、署員が、鍵を開けて石川県七尾市大和町の住宅で一人暮らしの女性(当時67歳)を訪ねてみると、Aが布団の上で死亡しているのを発見。司法解剖の結果、窒息死の可能性が高いとされた。
警察は、自宅に鍵がかかっていたことなどから、関係者による犯行とみて捜査。自宅に頻繁に出入りしていたとみられるAの知人の建設作業員Bを事情聴取したところ、9月11日頃に首を絞めて殺害したと容疑を認めたことから、殺人の疑いでBを逮捕。AとBは金銭問題を抱えていたとみられ、2013年3月上旬ごろにBに暴行を受けたとして、Aが警察に相談していた。周辺住民の証言では、9月8日の夜にもA宅で2人が言い争っていた。
裁判経過[編集]
弁護側は、犯行の数時間前にAが「私を殺してもいい」という趣旨の発言をしたことや抵抗した痕がないことから、同意殺人罪が成立すると主張。一方検察側は、Aが事件当日に就職の採用試験の予定があったことから、同意殺人罪が成立しないとしていた。
2014年2月28日、金沢地裁(手崎政人裁判長)は、懲役14年(求刑懲役17年)の有罪判決を言い渡した[2]。判決では、「私を殺してもいい」という趣旨の発言は、いさかいの中での売り言葉に買い言葉とした。殺害時にAが抵抗しなかったのも、Aに転倒させられて意識が混濁していた可能性が高いとした。以上から、Aが殺害に同意していたとは言えないとして、「強い殺意に基づく犯行で、動機に酌むべき事情はない」とした。
脚注[編集]