疾走する獣たち
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『疾走する獣たち』(しっそうするけものたち)は、山川純一による日本の漫画作品。『薔薇族』1987年『小説薔薇族』に一話読み切りで掲載された。続篇の『遍愛-疾走する獣たちPARTII-』についても扱う。
概要[編集]
山川作品としては『やりすぎたイタズラ』、『ぼくらのスゴイやつ』に続く連作漫画で、後編は作者の活躍中に発表されることがなく、山川が消息を絶って20年以上の時を経て公開された。なお、1987年の山川作品はこの作品を除き全て『漫画増刊バラコミ2号』に掲載されたもので(うちひとつが後に有名になる『くそみそテクニック』である)、1988年に発表された作品は全て単行本用の描き下ろし作品で雑誌掲載は無く、この作品以降山川が雑誌に新作を発表することはなくなっていることから、本作は山川による最終作品ともとれる漫画となっている。
あらすじ[編集]
- Part1
- とある路地、暴走族が強姦目的で男を漁っていた。そのターゲットとなったのは岡安たくみというごく一般的な少年だった。追い詰められた岡安は総長田上の言われるがまま全裸になり、田上の巨根を有無を言わさず挿入される。その様子を見ていた組員もたまらず性器を刺激し始め、岡安は精液まみれとなる。事が終わり、田上は岡安を気に入った旨を明かし、組のマスコットとなってもらえないかと提案する。岡安は復讐の機会を狙い、行動を共にすることに同意する。
- Part2
- 岡安が族と行動を共にするようになって暫く経ったある日。部下達を敵対する族の偵察に回した田上は岡安と2人きりとなった。いつものようにアナルセックスを求める田上に対し岡安はついに行動起こした。田上を縛り上げ、全裸に引き裂いた岡安は24cmの巨根を勃起させたまま切り取るという復讐を決行しようとしていた。しかし、田上の男性器を刺激する自分が興奮していくことに気付き、田上に自分が同性愛者であることを指摘されるのだった。田上の自分に対する想いを知った岡安は田上と生涯を共にすることを誓うのだった。
登場人物[編集]
- 岡安たくみ(おかやす たくみ)
- 17歳。ある日突然出会った暴走族に強姦され、以後復讐のために行動を共にする。ホモであり、田上と結婚(?)する。
- 田上剛(たがみ ?[1])
- 24歳で、暴走族総長。道で出会った岡安に一目惚れし、族のマスコットになってもらうことを目論む。
- Part2ではすっかり岡安をモノにしたつもりで、なかなか自分を「兄キ」と呼んでくれないことを不満に思っていた。男性器の大きさは24cmである。
- 暴走族
- 田上の組の下っ端組員。ほぼ全員ホモ。田上と岡安の行為を目の当たりにして、思わず自慰行為を始める。
脚注[編集]
- ↑ 「つよし」、「ごう」もしくは「たけし」の可能性もあり