町丁
町丁(ちょうちょう、英:Town area adress)とは、市区町村の住居表示に用いられる区画である。国勢調査などの人口統計等の分野で用いられる学術用語・専門用語でもある。「町丁目」と呼ばれることもある。
概要[編集]
「町丁」は住居表示に関する法律に基づく住居表示であり、各市町村がその権限により町丁を定める。郵便物を配達する際に配達しやすい町丁を決める。「町丁」が定められないと、救急車、消防車、警察などが目的地に着くのに時間がかかることになる。登記所が定める「地番」は空間上に連続しておらず、さらに飛び番・欠番・飛び地などがあるため、現地で所在を確認するために都合が悪いことが多い。
町丁では一定のルールのもと、住居表示は「街区方式」により行うことになり、住居表示が実施された後の住所は、「○○市○○町(丁目)○○番○○号」のようになる。住居表示のために条例を制定する自治体もある。例として船橋市船橋市住居表示に関する条例と施行規則がある[1]。
「市町村」と同様に、「町丁」にはそれぞれコードが付されており、「町丁」ごとの人口集計等を容易にできるようになっている[2]。コードは財団法人国土地理協会が定めており、全国11桁コードで表される。これらはマーケティングなどに利用されている。
「町」は市と村の中間として町名に使われることもあるが、市町村において街区名称としても使われる。同じ街区に同じ「町名」が付けられている場合、「丁名」によって区別する。たとえば、港区赤坂は複数の街区が対応するため、赤坂一丁目から九丁目のように「丁名」を付して区別することになる。同じ丁名の中の家屋は、「番」「号」(「~丁目~番~号」)によって区別する。この「番」は街区番号を意味し、「号」が家屋番号である。
しかし市町村によっては、「~条~丁目~番」などの表記もある。