男新次はつっ走る
ナビゲーションに移動
検索に移動
「男新次はつっ走る」(おとこしんじはつっぱしる)は『薔薇族』1984年7月号に掲載された山川純一の一話完結の漫画である。
あらすじ[編集]
魚の行商をしている新次は、将軍家の家臣を名乗る林城太郎と出会い、将軍家御用商人にならないかとの誘いを受ける。話が一段落したところで、城太郎の要望に応じた新次は城太郎の体を拭くが、城太郎の裸に興奮しているのを見抜かれてしまう。お前に一目惚れしたという城太郎の告白を受け入れた新次は初めてのホモ・セックスに臨み、二人はともに暮らす約束を交わす。ところがそこへ現れた浪人が、城太郎を斬り捨ててしまう。騙してすまないと一言残し事切れてしまう城太郎。実はその浪人こそが本物の林城太郎であり、新次といっしょにいたのは城太郎を失脚させようと企む者が送り込んだ偽者であった。偽者の亡骸を前にして号泣する新次。すべてが終わり、評判の魚屋を探しに戻ろうとする城太郎に新次は一声かけるが、その先の言葉は何も出なかった。
登場人物[編集]
- 新次(しんじ)
- 魚屋を営む青年で、主人公。魚屋としての評判は良いよう。愛称は新さん。女体を見ても欲情しない。
- 林城太郎(はやし じょうたろう)
- 町で評判の魚屋を探していた、将軍家家臣。町で偶然であった新次に一目惚れする。幼少の頃から男性に囲まれて生活し、そして彼らとの乱交により自分も同性愛者と化す。正体は、長尾十蔵が林城太郎(本物)を失脚させるために送り込んだ隠密である。最後は、城太郎(本物)に斬り捨てられる。本名は不明。
- 林城太郎(本物)
- 新次の家に突然現れる浪人。城太郎(偽者)を斬り捨てた、本物である。偽者より年上。