男は黙ってサッポロビール
男は黙ってサッポロビール(おとこはだまって - )とは、三船敏郎が出演するサッポロビールのCMで流れるキャッチコピー面接官に向かって言い放った一言で内定を貰ったという都市伝説である。
この言葉を言い放った人物が実在するのか、「そもそもどこから出てきた話なのか」は未だに不明である。
概要[編集]
1970年代の好景気真っ只中の日本では、ビールのヘビーユーザー的存在が男性だったのに対し、女性的なイメージを払拭すべく奮闘する会社が存在した。奮闘するサッポロビールは三船敏郎をCM及びポスターに起用し「男は黙ってサッポロビール」のフレーズと共に内容を簡素化することで男性層からの爆発的人気を得たのである。
その大ヒット中、ある1人の大学生が面接に臨んでいた。その学生は面接が始まるや否や終始沈黙を貫く。面接官からの質問に1つも答えることもなくフルシカトをするのである。流石の面接官も何も答える気配のない得体の知れない人物に痺れを切らしたのか、憤怒し退室を要求した。すると、学生は三船ばりの笑いを浮かべると面接官に言い放った。
男は黙ってサッポロビール
この一言によって感銘を受けたのか、学生は見事に内定を勝ち取ったのである。
が、このエピソードが現実なのかは今日も不明である。そもそも会社側が都市伝説と言い切っていること自体が空想であることを意味する証拠であると思われる。優秀な人材が集うWikipediaでさえも、存在するのかが分からないような記述がなされている。もはやテレビ番組が出典として使われている時点でおかしいのだが。
この話題を取り上げた週刊プレイボーイも「就職戦線が厳しい中で、こんな話があれば面白いという願望が生み出した幻想のようなものだったようだ。」と語っている。
解釈[編集]
じつは真相は別にあり、その話に尾鰭がついて都市伝説化したらしい。面接において、成績も態度も合格ラインを越えていた学生に、「なぜアサヒやキリンではなく当社を選ばれたのですか?」と問われ、そのあたりを説明すると長くなるので「男は黙ってサッポロビール」と答えた、という話を聞いたことがある。
東大の名誉教授である佐貫亦男が日本大学の理工学部航空宇宙工学科において飛行力学の講座を受持っていたときに、修了試験のペーパーテストでは、「飛行機はなぜ飛ぶか」ともう一問が全記述式で出題された。ただ困ったことに、それが一枚の解答用紙に印刷されちゃったことである。もともと「佐貫節が聞きたくて受講した」という優等生 N(後に東大修士課程だそうである)が、二問めに集中したくて一問め空白に図を描いて「攻撃の角度」と書きそえた事例があったそうなので得心した。
「迎角がどうのベルヌイの定理がこうの流線がどうたらこうたら」とか書くのが面倒臭く、佐貫さんが「映画の字幕で『迎角』を『攻撃の角度』と訳した例を見たことがあります」ので書いたら普通に優だったそうである。
映画字幕といえば、『ダーティ・ハリー』シリーズで、「四百発入ってるんだぜ」みたいなセリフを山田康夫があてていたが、おそらく「400 グレイン弾頭」の誤訳だろう。