田園調布女子中学生誘拐事件

田園調布女子中学生誘拐事件（でんえんちょうふじょしちゅうがくせいゆうかいじけん）は、2013年11月6日に東京都で発生した身代金目的の誘拐事件。一部、新聞、週刊誌では、田園調布中1女子誘拐事件とする事件名で報道されている。

概要

2013年11月6日の17時頃、東京都大田区田園調布の路上で、帰宅途中の中学1年の女子生徒が声をかけられ、三人組の男に誘拐されてしまう。その後、18時50分頃に同女自宅に2,000万円の身代金を要求する電話が掛けられ、母親が警察へ通報することで、身代金目的誘拐事件として警察が捜査を開始する。3人組の犯人は、女子生徒を逃走用に借りたレンタカーに乗せ、ナンバープレートを付け替え乗せて都内を移動していたが、ナンバープレートには盗難届が出ていたことから、警視庁のNシステムが早々に誘拐事件とは別個に不審車両として検知。近隣の府中警察署の職員が車両を捕捉、19時50分頃の職務質問を通じて、車内に縛られ監禁されていた女子中学生を無事発見、保護した。共犯者二人は監禁容疑で逮捕され、途中で逃走した主犯者も翌日に神奈川県厚木市内で発見され、身代金目的誘拐容疑で逮捕された。

2014年7月14日の共犯者二人に対する判決では、懲役5年の求刑だったが、賠償金の支払いが考慮され、懲役2年の実刑判決が下された。 また、2014年7月14日の主犯者に対する判決では懲役9年の実刑判決が下された。検察の求刑は懲役11年だった。

主犯は、給料が下がり金に困っていたサラリーマンで、闇サイトで共犯者2名を募集した上で、綿密な計画をたてないまま場当たり的に犯行に及んでいたことが後の裁判にて明らかになっている。