現金掛け値なし(げんきんかけねなし)とは、店頭での現金払いによる安価な販売法のことである。
呉服商・三井越後屋(現在の三越)創業者である三井高利が始めた薄利多売の商法の一つ。 それまでの一般的だった販売法の掛け売りは、商品先渡しで利子を付けて、およそ半年毎に後払いする言うなれば「半年賦」払いだったが、客には高値となり、店には支払いが滞り、債権回収に人手や手間がかかるという欠点があった。