特定枠(とくていわく)とは、2019年夏に行なわれる第25回参議院議員通常選挙から比例代表に導入される制度である。各政党は優先して当選させたい候補を特定枠として決められる。得標順に当選が決まる現行の「非拘束名簿式」の候補とは別枠で、得票数に関わらず上位で扱われる。自由民主党が主導して平成30年(2018年)に関連する改正公選法が成立した。全国的な支持基盤がない有為な人材や政党が民意を媒介する上で必要な人材の当選が目的とされている。制度上、特定枠候補への投票は政党の得票と見なされ、選挙事務所を含む個人の選挙運動は禁じられている。