片桐麗亜

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片桐麗亜は、漫画『終末のハーレム』の女性キャラクター。声は石原愛依梨[1]

人物[編集]

美来の後任として新たに着任した、専属担当官の1人[話 1]。黒髪のハーフアップとつり目、細めな身体[単 1]が特徴。前役職は撫民官だったうえ、メイティング施設外のことにも詳しいため、怜人の身辺の世話や外界との接触を引き継いでいる[話 1]

着任前にはマリアの件もあって怜人のことを「変態」「醜悪」と酷評した[話 2]うえ、マリアと共に美来の後任を拝領した際には彼女の解任を「更迭」とまで称して怜人の非を責め、MKウイルスの研究以外の行動を制限することを通告する[話 1]

生真面目な性格から、まひるのことは部外者と見なしているほか、朱音とは怜人への接し方について反発し合っている[話 3]。また、谷口が毒物で昏睡させられた際には不審な態度から朱音に関与を疑われた[話 4][話 5][話 6]ほか、着任に際して彼女の亡弟の個人情報や朱音の持つ鬼原への嫌悪感まで詳細に調べ上げていたため、改めて軽蔑されている[話 5][注 1]

本性は、旧友の美来に容姿を高く評されて恥じらい[話 1]、彼女のもとを訪れて求愛する[話 6]ほか、後輩から「お姉さま」と慕われてキスに応じるほどのレズビアンであり、後者のもとを再訪した際には美来を悲しませないため、怜人への狙撃の阻止を依頼している[話 7]。狙撃の阻止に成功した後には首謀者の見当をつけている[話 8][注 2]ほか、ポープに拘束された朱音と翠、そして拳銃を突きつけられた美来の危機をそれぞれ救っている[話 9]。さらに、難民ホームへ逃れさせた怜人・マリア・朱音・翠をあらかじめ連れ出させておいたまひると合流させ、短髪の女子生徒に託して台湾へ向かわせる[話 10]が、彼らを見送った後には美来と共にUW日本支部内にてクロエに拘束される[話 11]。しかし、協力者たちによって完全な拘束からは逃れており、後に美来のもとを訪れた際には怜人への思いに耽る彼女を心配した[話 12]うえ、UW世界本部によるロスアニアへのプロパガンダに驚愕し[話 13][注 3]セーフハウスや九州某県の洞窟への出奔に動いている[話 14][話 15]

「養成所」当時から男性への嫌悪は顕著であり、民生長官による説明で歴史上の偉人たちによる多数の女性との多大な子作りを聞かされた際には彼らをネズミに例えて侮蔑する、寧々子がナンバーズのあらゆる求めに応じることを納得した際には彼女に軽蔑の視線を送る、その夜に美来と会話した際にはナンバーズに身体を許せという指示は人権侵害だと唾棄するなど、徹底している[話 12]。しかし、だからこそ発言権を持って難民たちの力になりたいという思いから専属担当官へ転属したことが、当時の回想で明かされている[話 12]

恭司の最期を看取った後には、朱音や絵理沙と交代で恭一やゆかりの面倒を見ている[話 16]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. 単行本第4巻では、慶門市の露天風呂にて朱音の持つ鬼原への嫌悪感を指摘する台詞が変更されており、「龍造寺さん」と「鬼原長官のこと」を入れ替えて倒置法を盛り込むことで、より麗亜が確信を得ていることが読み取れるようになっている[単 2]
  2. これに先駆け、寧々子と共に訪れた国務長官室にて首脳陣の本性を目の当たりにした[話 7]ことがきっかけとなってUWを見限ったことが、後々の行動と合わせて示唆されている。
  3. 連載時の台詞はプロパガンダを真に受けたとうかがえる内容だったが、ロスアニアの実情やその直後に美来を気遣う台詞と矛盾するため、単行本第12巻では真に受けていない内容に修正されている[単 3]

出典[編集]

ウェブサイト[編集]

単行本[編集]

  1. 第6巻 2018, p. 1
  2. 第4巻 2017, p. 102
  3. 第12巻 2020, p. 20
参照話数[編集]
  1. a b c d 第3巻 2017, 第21話
  2. 第3巻 2017, 第20話
  3. 第4巻 2017, 第22話
  4. 第4巻 2017, 第25話
  5. a b 第4巻 2017, 第26話
  6. a b 第5巻 2018, 第33話
  7. a b 第5巻 2018, 第32話
  8. 第5巻 2018, 第34話
  9. 第8巻 2019, 第50話
  10. 第8巻 2019, 第51話
  11. 第8巻 2019, 第53話
  12. a b c 第11巻 2020, 第77話
  13. 第12巻 2020, 第78話
  14. 第12巻 2020, 第80話
  15. 第12巻 2020, 第82話
  16. 第12巻 2020, 第85話

参考文献[編集]

  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第1巻』 集英社、2016年。ISBN 978-4-08-880819-2
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第2巻』 集英社、2016年。ISBN 978-4-08-880842-0
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第3巻』 集英社、2017年。ISBN 978-4-08-881087-4
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第4巻』 集英社、2017年。ISBN 978-4-08-881243-4
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第5巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881438-4
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第6巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881523-7
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第7巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881634-0
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第8巻』 集英社、2019年。ISBN 978-4-08-881762-0
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第9巻』 集英社、2019年。ISBN 978-4-08-882044-6
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第10巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882188-7
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第11巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882304-1
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第12巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882457-4