不可知論
ナビゲーションに移動
検索に移動
不可知論とは「事物の本質的な部分」(実存)を人間は知覚・認識・理解することはできないとする立場である。
概要[編集]
佛教においては、「色即是空」「空即是色」、すなわち「『存在』と『相互作用』は相対(そうつい)をなす」とされ、「観測できないものは存在しないと考えてよい」と結論づけている。
そうすると、宇宙論における「ブラックマター」の存在は否定されることになるが、「重力は働くんだけど、重力以外に観測できる方法がない」という場合には困るので、「ダークマター」「グレイマター」というものがあるという説に結びつく。現在では、「人類が観測可能な物質は宇宙の 5 % 程度ではないか」という説がある。
したがって、「心霊写真」というものは否定されることになる。「吸血鬼には影がなく、鏡にも映らない」というのは、むしろ科学的な立場であり、「吸血鬼は幻覚である」のなら当然のこととなる。「吸血鬼は蝙蝠や霧に変身できる」というのも、「自分のいるところに現れる」ということの理由付けとしてはありうる。
サルトルは、「うっかり実存を覗き見たらゲロを吐く」と述べている。