濃州徇行記 濃陽志略

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濃州徇行記および濃陽志略は、江戸時代岐阜県地誌である。

濃州徇行記[編集]

著者は樋口好古、尾州全土及び美濃その他の尾州領をことごとく巡行し「郡村徇行記」を編集した。これが後に別れて「濃州徇行記」「尾州徇行記」となった。「濃州徇行記」は寛政年間に編集されたと思われる。後に「濃陽徇行記」として多少加筆した[1]

濃陽志略[編集]

著者は松平君山、1747年(延享4年)に藩命で尾張藩士の系譜を記録した『士林泝洄』を編修、同年『岐阜志略』を著した。1756年(宝暦6年)には『濃陽志略』を執筆した[2]

濃州徇行記 濃陽志略[編集]

編者は平塚正雄。一部散逸していた濃州巡行記と濃陽志略を整理し、濃州巡行記原文の片仮名使いを平仮名使いに書き換えた。濃陽志略の返点は原文そのままを用いるとともに句読点を付加して読みやすく編集した[3]。本書は濃州巡行記と濃陽志略の記載を併記した合本である。書名は初版 (1937年12月20日 発行) および復刻版 (1970年3月1日 発行)では『濃州巡行記』であったが、復刻再版 (1989年3月20 発行) では『濃州巡行記 濃陽志略』[4]となっている。

脚注[編集]

  1. 平塚正雄 編 『濃州徇行記』 合名会社 大衆書房、1970年3月1日、復刻、1-2頁。
  2. 平塚正雄 編 『濃州徇行記』 合名会社 大衆書房、1970年3月1日、復刻、2-4頁。
  3. 平塚正雄 編 『濃州徇行記』 合名会社 大衆書房、1970年3月1日、復刻、4頁。
  4. 平塚正雄 編 『濃州徇行記 濃陽志略』 合名会社 大衆書房、1989年3月20日、復刻再版、背表紙・奥付。