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海岸線 (VR)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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海岸線 (VR)とはフィンランドの鉄道路線である。

概要[編集]

ヘルシンキからトゥルク、そしてトゥルク港までを結ぶ全長195.8㎞の路線である。ヘルシンキ中央駅からレッパヴァーラ駅まではレッパヴァーラ市街線が並走し複々線区間となる。またレッパヴァーラ駅からキルコヌンミ駅までは複線、キルコヌンミ駅からトゥルク港までが単線となる。ただしクピッター駅からトゥルク駅までの一区間で2021年から2024年にかけて複線化工事が行われた。複線・複々線区間ではヘルシンキ近郊の通勤輸送、単線区間では貨物輸送が中心となる。

名前の由来はフィンランド湾に沿って走ることからRantarata(海岸の鉄道)となった。にしてはトゥルク港駅近辺でしか海を見ることはできない。

運行形態[編集]

全線を通して運行される列車は一部のインターシティ列車のみとなる。普通列車はヘルシンキ中央駅からシウンティオ駅までの運行で、シウンティオ駅から先トゥルク港まで普通列車の運行はない。ただし一部のヘルシンキからハンコ線に直通する普通列車はシウンティオ駅から先カルヤー駅まで走ることになる。

インターシティ[編集]

ヘルシンキからトゥルク(一部列車はトゥルク港駅まで)までインターシティが走る。1~2時間に1本の運転となる。

ヘルシンキ-シウンティオ間[編集]

U号線としてヘルシンキ中央駅からキルコヌンミ駅間では1時間に2本列車が運行される。またカウクラハティ駅までは1時間に2本折り返し列車(E号線)がありヘルシンキ中央駅からカウクラハティ駅までは1時間に4本の運転となる。 シウンティオ駅までの列車(Y号線)は平日のみの運転である。

ヘルシンキ-レッパヴァーラ間[編集]

レッパヴァーラ市街線を参照。

所要時間と速度[編集]

ヘルシンキ中央駅からトゥルク中央駅までの最短所要時間は1時間44分である。この路線ではVR・インターシティとペンドリーノ列車が使用される。

線路には54㎏と60㎏のレール、コンクリートブロック、バラストが使用される。ヘルシンキ-キルコヌンミ間では線路のカーブ、多数のホーム、踏切があるため最高速度は全列車で時速120㎞である。キルコヌンミから先では電車は最高時速200㎞、電気機関車は最高時速160㎞を出せる。ただしトンネル区間などでは一部速度制限がある。さらにこの区間の最大勾配は12.7‰である。

そもそも線路の構造はそこまでよくなく、定期的な検査が必要である。トンネルの状態は悪く安定性の悪い軟弱な部分では排水の問題も起こっている。

駅一覧[編集]

  1. ヘルシンキ中央駅
  2. パシラ駅
  3. フオパラハティ駅
  4. レッパヴァーラ駅
  5. キロ駅
  6. ケラ駅
  7. カウニアイネン駅
  8. コイヴホヴィ駅
  9. トゥオマリア駅
  10. エスポー駅
  11. カウクラハティ駅
  12. マサラ駅
  13. ヨルヴァス駅
  14. トルサ駅
  15. キルコヌンミ駅
  16. シウンティオ駅
  17. インコー駅
  18. カルヤー駅
  19. ポハヤンクル駅(貨物駅)
  20. エルヴァラ駅(貨物駅)
  21. サロ駅
  22. パイミオ駅(貨物駅)
  23. ピーッキオ駅(貨物駅)
  24. クピッター駅
  25. トゥルク中央駅
  26. トゥルク港駅

関連項目[編集]