水原怜人

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水原怜人は、漫画『終末のハーレム』の主人公

人物[編集]

青い瞳孔[単 1]が特徴。細胞硬化症に罹患した2040年時点では、親しい担当医・高木たかぎ医師から「国立先端医科大学の麒麟児」と呼ばれるほど優秀な学生だった[注 1]だったが、細胞硬化症(さいぼうこうかしょう)にかかったことで、病気が完治できるめどがたつまでコールドスリープすることになった。コールドスリープ中に特効薬の投与を経て目覚めた2045年現在では完治していたうえ、そこではMKウイルスによって男たちの数が激減した時代となっていて混乱する。恭司と同じくMKウイルスへの免疫を持っていたことから、メイティング候補たちとのセックスを美来に要請される[話 2][話 3]。そういった立場ゆえ、UW日本支部の首脳陣には「ナンバー2」と称されている[話 4]。しかし、幼なじみである絵理沙に操を立てて拒んでいる。

身体は酒に弱い[注 2]ことを除いて何も問題が無く[話 3][話 5]、美来の誘惑に全裸の美女たちが群がる光景を妄想して生唾を飲む[話 8]、食事の際にまひるの目の前で美来の乳房を思わず意識してしまう[話 9]、後述の監禁の際に乳首舐めを受けて勃起してしまう[話 10]、それらを経た後日の就寝中に淫夢を見て危うく夢精してしまいそうになる[話 11]など、素直に性的な反応を返している。美来に2045年の現状を説明された際には人工授精に協力的な態度を見せたものの、必ず失敗する状況であることも説明されて困惑し、メイティングを拒否する[話 3]。絵理沙の意志を継いでMKウイルスの特効薬の開発を決意し[話 12][注 3]、技術長官による監禁を経た後には首脳陣への不審をさらに募らせたうえ、鬼原による依頼で世界宣言の場に出た後にはそれ以前にも増してメイティングを拒否している[話 13]。また、恭司には溜まり続ける性欲を、朱音には童貞であることを、それぞれ看破されている[話 14][話 15]。 一変した世界への順応を拒んで絵理沙への操を貫き、理性を保ったまま龍らコールドスリープ中の男性たちを救おうとする姿勢は、前述の理由からも首脳陣には散々に酷評される[話 4]一方、美来が後述の理解と否定の入り混じった好意を抱き、朱音や翠も各々なりに慕うほか、谷口が心を開く一因となっている[話 16][注 4]。また、恭司には初対面以降も友人として親しまれている[話 17]うえ、翔太には初対面時に(恭司よりも)「知性のある人」と評されている[話 18]が、恭司の死亡後にはそれによる落胆ぶりを「精神的に脆い」とも評されている[話 1]

絵理沙の個人情報や彼女との相思相愛について詳しい者は、一般市民ではまひるや龍だけである。それゆえ、まひると恭司の会食に同席して玲奈・リカ・ツインテールの少女からガラス越しに直視された際には、まだ誰ともメイティングに励んでいないことをリカから聞いたツインテールの少女に驚かれたほか、玲奈には「女の人があまり好きじゃないんですかね…」と分析されている[話 19]。しかし、後述の再会を経て絵理沙から2040年以降の状況や苦悩を彼女専用の研究棟にて明かされた際には、その場にて絵理沙との相思相愛を改めて確かめ合い、結ばれている[話 20]

世界宣言以降はUW世界本部にも着目されており、クロエからは慶門市の温泉旅館での件でも一目置かれている[話 21]ほか、マムからはナンバーズの中でも特に慎重に扱うようクロエへの命令が下されている[話 22]。しかし、MKウイルスの手がかりを求める際には、檻から脱走したクマに襲撃される[話 5][話 12]、谷口が点滴に毒物を混入されて昏睡させられる[話 16][話 23]、自分への暗殺計画が立案される[話 24][話 25]など、何者か(後にクロエの率いる小隊の1人だったことが判明[話 26])による妨害工作がたびたび起きたうえ、ついには技術長官による射殺の危機に遭う[話 15]。それらを経て出奔した台湾にて絵理沙と再会を果たし、香港経由でヨーロッパへの同行を依頼される[話 27]。絵理沙の台詞によれば、怜人の肉体には世界を救うヒントが隠されているという[話 28]。 さまざまな事態に直面するに伴い、美来や朱音のことも無自覚のうちに異性として意識し始めており、MKウイルスの特効薬の開発に際して童貞を捨てる必要があることをラギーニから断言された際には、その相手として絵理沙よりも美来のことを意識してしまったうえ、絵理沙に加えてマリア・朱音・冰冰・アナスタシアのことも全裸姿を意識してしまっている[話 29]。特に、美来への意識についてはアングラネットを介しての通信中の恭司に心配されるほどであり[話 30]、前述の開発時に高濃度のMKウイルスによる死の淵から生還する際には絵理沙と並ぶ姿を見るまでに至った[話 31]うえ、後述の帰国中にはジェット機内にて絵理沙から美来の正体を明かされたうえで彼女とのメイティングを要請されている[話 32][話 33]。 ロスアニア大公の復帰を見届けた後には皆で世界各地へワクチンを届けることを決意し、自分は絵理沙と共に日本へ帰国することを明かすと、恭司と通信で無事を確かめ合って協力を約束する[話 34]。帰国後には九州某県の洞窟にて合流した恭司と共に恭一の誕生を見届けて感涙したほか、絵理沙を交えての3Pで美来とも結ばれる[話 35]が、まもなくクロエによる狙撃で恭司の最期を看取ることとなった[話 26][話 1]うえ、自分たちの功績は翔太と花蓮に横領される結果となり[注 5]、落胆の日々を送る[話 1]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. 厳密には、絵理沙と同じく研究医(基礎医学の研究に従事して患者への医療行為は行なわない医師[1])であることが、第85話の彼女の台詞で明かされている[話 1]
  2. 朱音との初対面当時こそ口移しで飲まされてまもなく昏倒していた[話 5]が、少量の飲酒が即座に生命の危機へつながるほどの下戸というわけではなく、その後にロスアニアの海上へクルーザーで出航した際には彼女と共に飲酒して酔い、赤面しながら肩を貸す程度の余裕を見せている[話 6]ほか、アナスタシアとの合コンの際にもジョッキで乾杯している[話 7]
  3. それ以降、絵理沙への一途さや特効薬の研究の困難さから、無自覚で他人への配慮に欠けた軽率な言動に出てしまうこともある。なお、連載時の第21話では恭司の胎児への配慮に欠けた発言すら見られたが、単行本第3巻では彼を祝福する発言に修正されている[単 2]
  4. 現実世界の2019年4月18日にTwitterのハッシュタグ「#企業公式って普段なにしてるの」[2]に反応した本作の公式Twitterの担当者によれば、ナンバーズのこういった姿勢について怜人には「自分だったら絶対シテるな」、恭司には「くそーハーレム堪能しまくりやがって」、翔太には「陰キャだってこんななのに自分ときたら…」、善には「最近は私も神になりたい!」というコメントがそれぞれ発表されている[3]
  5. ワクチンの開発に立ち会ったうえ、その増産を成功させるために世界各地へ向かったマリア・冰冰・アナスタシア・ラギーニとの連絡が途絶えたことも、その一因となっている[話 1]

出典[編集]

ウェブサイト[編集]


単行本[編集]

  1. 第1巻 2016, p. 1
  2. 第3巻 2017, p. 163
参照話数[編集]
  1. a b c d e 第12巻 2020, 第85話
  2. 第1巻 2016, 第1話
  3. a b c 第1巻 2016, 第2話
  4. a b 第2巻 2016, 第7話
  5. a b c 第1巻 2016, 第5話
  6. 第11巻 2020, 第70話
  7. 第11巻 2020, 第71話
  8. 第1巻 2016, 第3話
  9. 第1巻 2016, 第4話
  10. 第2巻 2016, 第10話
  11. 第3巻 2017, 第20話
  12. a b 第1巻 2016, 第6話
  13. 第2巻 2016, 第11話
  14. 第3巻 2017, 第21話
  15. a b 第6巻 2018, 第35話
  16. a b 第4巻 2017, 第24話
  17. 第5巻 2018, 「火野恭司の華麗なる一日」
  18. 第8巻 2019, 第49話
  19. 第5巻 2018, 第34話
  20. 第11巻 2020, 第74話
  21. 第6巻 2018, 第36話
  22. 第7巻 2018, 第48話
  23. 第4巻 2017, 第25話
  24. 第5巻 2018, 第32話
  25. 第5巻 2018, 第33話
  26. a b 第12巻 2020, 第84話
  27. 第8巻 2019, 第53話
  28. 第9巻 2019, 第59話
  29. 第10巻 2020, 第67話
  30. 第10巻 2020, 第68話
  31. 第12巻 2020, 第78話
  32. 第12巻 2020, 第81話
  33. 第12巻 2020, 第82話
  34. 第12巻 2020, 第80話
  35. 第12巻 2020, 第83話

参考文献[編集]

  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第1巻』 集英社、2016年。ISBN 978-4-08-880819-2
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第2巻』 集英社、2016年。ISBN 978-4-08-880842-0
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第3巻』 集英社、2017年。ISBN 978-4-08-881087-4
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第4巻』 集英社、2017年。ISBN 978-4-08-881243-4
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第5巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881438-4
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第6巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881523-7
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第7巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881634-0
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第8巻』 集英社、2019年。ISBN 978-4-08-881762-0
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第9巻』 集英社、2019年。ISBN 978-4-08-882044-6
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第10巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882188-7
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第11巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882304-1
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第12巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882457-4