橘絵理沙

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橘絵理沙は、漫画『終末のハーレム』の女性キャラクター。メインヒロイン的役割を果たす。

人物[編集]

年齢:27ぐらい?? / 身長:165cm / スリーサイズ:82(Dカップ)-57-82[1]

怜人の小学校から幼馴染の女性[話 1]。紫色のロングヘアや青緑の瞳孔[単 1]が特徴。2040年時点での幼さを残しつつもやや大人びた2045年現在の容姿は、ヨーロッパへ向かうジェット機内にて冰冰に命じられて全裸となった際、彼女から「シミ一つない」と高く評されている[話 2]

怜人の好意には早くから気付いており、一連の告白にはコールドスリープによる別離への不安からも心配する[話 1]。すでに前田から告白されていたため、怜人に曖昧な態度を取られた際にはたまらず走り去るが、彼がコールドスリープ用カプセルへ入る直前には駆けつけ、託されたペンダントを手に待ち続けることを涙ながらに誓う[話 1]。国立先端医科大学を卒業した後は動物研究所にてMKウイルスを研究していた[話 3]が、その真実に迫った[話 4]ことから2042年には行方不明となり、2044年時点では絵理沙の母でも連絡がつかなくなっていた[話 5]。後日、研究室から発見されたぬいぐるみには、前述の真実による人間不信から怜人に会いたがる絵理沙の映像を記録した、スマートリングが隠されていた[話 4][話 6]

幼少時には自宅の飼い犬・ジロが罹患した難病を医者になって治そうと決意しており、そのことは怜人も絵理沙と同じく医者を目指すきっかけとなっている[話 3]。また、成長後にはニュースで見た世界情勢から医療の未発達地域における子供たちの食糧事情を懸念しており、当時の怜人からはNGOへの加入や難病のワクチン研究を薦められている[話 7]

美来による指示のもとで彼女の部下たちによる捜索が続けられていた[話 8]が、その開始時点ですでに日本国外に滞在していたことから発見をまぬがれており、やがて怜人の世界宣言を難民に扮して目元を隠した姿で目撃し、短髪の女子生徒と共に立ち去る[話 9]。その後、入院中の谷口とひそかに連絡を取った[話 10]際には顔を隠しておらず、世界の救済の放棄や怜人との駆け落ちを薦められるも断ると、彼への一途な思いを持ち続けていることを明かす[話 11]。UWの統治に反対するテロ集団(イザナミ)に身を置いていることがクロエの調査によって明かされた[話 12]後、慶門市への爆破テロの際には潜伏中の短髪の女子生徒とひそかに連絡を取った[話 13]ほか、「村」にて善を目覚めさせる儀式の際には狂喜に沸く輝奈たちと違って困惑の表情を見せる[話 14][話 15]

イザナミに身を置いてからは胸元に「聖痕」を刻んでいる[話 16][注 1]が、善との「契約」を結ぶ女性たちの列には参列しておらず、彼の体調を診察する際には2045年の現状を明かす[話 15]。やがて、電波ジャック放送の場にてイザナミを表明したうえで善を披露し、UWの上層部の思惑を暴露する[話 16]。その後は台湾へ渡っており、九份にて再会した怜人に自分ら男性復帰派はMKウイルスの特効薬の開発を目指していることを明かし、香港経由でヨーロッパへの同行を依頼する[話 17]。香港へ向かう船内では怜人を独占できない現状への複雑な思いや、すべてが終わったら改めて彼と結ばれたいという思いを明かしている[話 18]ほか、冰冰の隠れ家では半裸の彼女を押し倒した姿勢の怜人に軽蔑の視線を送って茶化す[話 19]など、コミカルな一面も見せている[注 2]

ロスアニアでは特効薬の開発実験の開始前に怜人との初体験を辞退して[話 21]一旦は宮殿を離れ、ヨーロッパ北部の辺境に構えた研究棟にて自身に婦人系の病気の症状を緩和する薬を注射しながらMKウイルスの研究を行なっており、短髪の女子生徒による案内で訪れた怜人に2040年以降の悲惨な状況や婦人系の病気への罹患によって受胎できない身体となっていたことを明かして号泣する[話 22][話 23]が、すべてを受け入れてくれた怜人と改めて相思相愛を確かめ合い、結ばれる[話 23]。しかし、翌朝には過労が祟って高熱に苦しむこととなったうえ、断腸の思いでロスアニアへ戻っていく怜人を見送れないまま、彼にまだ明かしていない事実を回想して涙しながら謝る[話 24][注 3]。その後、怜人が高濃度のMKウイルスによる死の淵に陥った際には、かつてコールドスリープを見送った際の言葉を再び述べて彼の生還に号泣する[話 25]と、世界各地へのワクチン手配に際して怜人と共に日本を担当し[話 26]、彼に美来の正体を明かしたうえで彼女とのメイティングを要請する[話 27][話 28]。九州某県の洞窟にて麗亜や朱音と共にゆかりの出産を成功させた後には、夜更けに怜人を洞窟の奥部へ呼び出すと、動揺する彼を美来と共に説得したうえで全裸となり、3Pで改めて怜人と結ばれる[話 29][注 4][注 5]。恭司の最期を看取った後には、落胆する怜人を案じる一方で美来に「怜人のためにも」ととある提案を行なう[話 30]

なお、イザナミでは医療班を率いていることが第55話での輝奈と恋子の会話から示唆されている[話 31]が、現在のイザナミの実質的な中核を輝奈らイザナギ派が掌握していることからも、役職はころんに取って代わられた状態にある[話 32]

決して貧乳ではないが、巨乳だらけのなかでは小さい方に見える。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. 絵理沙をはじめ男性復帰派のものは焼き印ではなくシールだったことが、後に判明している。詳細は#「聖痕」を参照。
  2. コミカルな一面についてはその後も見せており、後述の3Pを経て朱音たちのもとへ戻った際には、美来のことをさらに意識するようになった怜人を微笑ましく見つめたうえで彼の衣服に付着していた長髪を指で摘み上げ、美来のものであるかを尋ねて怜人を赤面させている[話 20]
  3. 回想では、受胎できないことによる絶望から鬼原の大義名分に流される姿、作成されたばかりの幼児期の美来を不安そうに見つめる姿、クローニングに関わったことへの罪悪感を抱えて苦しむ姿、日本支部からMKウイルスの作成法を発見して驚愕する姿、疑心暗鬼に陥ってMKウイルスの作成法の論文データを谷口に託す姿、失踪に並行してイザナミへの加入を輝奈に誘われる姿がそれぞれ描かれている[話 24]
  4. 当初は怜人と美来の初めてのメイティングに加わらないつもりだったが、彼女から加わってほしい旨を懇願されたうえ、自分と結ばれるまで操を守り通して世界のために奮闘してきた怜人を美来と共に悦ばせてあげたいという結論に至り、3Pを提案している[話 29]
  5. 単行本第12巻では3Pで結ばれる過程が加筆されており、美来と絵理沙が怜人を挟む姿勢で彼とキスや愛撫を交わした後、美来は正常位、絵理沙は騎乗位でそれぞれ結合して絶頂を迎える姿が描かれている[単 2]。その後、美来と絵理沙が3Pを提案したことはクロエに看破されており、洞窟から脱出するも包囲された際に怜人は尋ねられて言葉に詰まったうえ、絵理沙は自分たちが望んだ旨を主張してクロエに得意顔で「ほら やっぱり」と返され、(第12巻で加筆された正常位後の怜人への乳首舐めなど、実は性的に積極的だった一面も踏まえて)絶句することとなった[話 20]

出典[編集]

ウェブサイト[編集]

  1. 橘 絵理沙 - 終末のハーレム 公式サイト”. 集英社、2020年8月9日確認。

単行本[編集]

  1. 第11巻 2020, p. カバー表紙
  2. 第12巻 2020, pp. 150-155
参照話数[編集]
  1. a b c 第1巻 2016, 第1話
  2. 第10巻 2020, 第64話
  3. a b 第1巻 2016, 第6話
  4. a b 第2巻 2016, 第8話
  5. 第1巻 2016, 第2話
  6. 第2巻 2016, 第9話
  7. 第8巻 2019, 第53話
  8. 第2巻 2016, 第7話
  9. 第2巻 2016, 第11話
  10. 第4巻 2017, 第22話
  11. 第4巻 2017, 第24話
  12. 第6巻 2018, 第36話
  13. 第6巻 2018, 第41話
  14. 第7巻 2018, 第43話
  15. a b 第7巻 2018, 第46話
  16. a b 第7巻 2018, 第47話
  17. 第8巻 2019, 第54話
  18. 第9巻 2019, 第59話
  19. 第9巻 2019, 第62話
  20. a b 第12巻 2020, 第84話
  21. 第10巻 2020, 第68話
  22. 第11巻 2020, 第73話
  23. a b 第11巻 2020, 第74話
  24. a b 第11巻 2020, 第75話
  25. 第12巻 2020, 第78話
  26. 第12巻 2020, 第80話
  27. 第12巻 2020, 第81話
  28. 第12巻 2020, 第82話
  29. a b 第12巻 2020, 第83話
  30. 第12巻 2020, 第85話
  31. 第8巻 2019, 第55話
  32. 第9巻 2019, 第56話

参考文献[編集]

  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第1巻』 集英社、2016年。ISBN 978-4-08-880819-2
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第2巻』 集英社、2016年。ISBN 978-4-08-880842-0
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第3巻』 集英社、2017年。ISBN 978-4-08-881087-4
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第4巻』 集英社、2017年。ISBN 978-4-08-881243-4
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第5巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881438-4
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第6巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881523-7
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第7巻』 集英社、2018年。ISBN 978-4-08-881634-0
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第8巻』 集英社、2019年。ISBN 978-4-08-881762-0
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第9巻』 集英社、2019年。ISBN 978-4-08-882044-6
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第10巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882188-7
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第11巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882304-1
  • LINK(原作)/宵野コタロー(作画) 『終末のハーレム 第12巻』 集英社、2020年。ISBN 978-4-08-882457-4