構造 (雑誌)

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構造(こうぞう)は、経済構造社が1970年から1971年にかけて発行していた月刊総合誌。

現代の眼』『流動』などと共に1970年代から1981年の商法改正の頃まで存在した左翼総会屋雑誌の一つである[1]。前身は当時8巻12号まで刊行されていた月刊誌『経済構造』で、1970年1月の9巻1号から『構造』に改題した。「内乱における軍事問題」「レーニン主義と現代革命」といった新左翼的な特集を掲げ[2]、いわゆる「革命戦争派」(赤軍派革命左派など)系の論文を多く掲載した[3]

国立国会図書館によれば1971年5月に10巻5号で廃刊となった[4]。実際には1971年6月の10巻6号(特集は「革命・戦争・ゲリラ」)まで刊行されており、同号に中南米ゲリラ戦士セルバンテスが爆弾製造法を記した『バラの詩』を掲載したことが原因で廃刊になったといわれている。後継誌は1971年10月に創刊された『[2]

脚注[編集]

  1. 絓秀実、高澤秀次、宮崎哲弥著『ニッポンの知識人』ベストセラーズ、1999年、29頁
  2. a b 「画一化に抗し、「創」25周年(舞台裏)」『朝日新聞』1996年10月20日付朝刊(読書)11面
  3. ★『序章』『査証』『季節』 Chronicle リベラシオン社
  4. 構造 (経済構造社) 国立国会図書館サーチ