森林王者モリキング
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『森林王者モリキング』(しんりんおうじゃもりきんぐ)は、長谷川智広による日本の漫画作品。
概要[編集]
読切『森林守護者モリキング』が2019年33号に掲載。その後、『週刊少年ジャンプ』2020年20号から2021年7号まで連載されている。
ストーリー[編集]
藍川翔太の育てていたカブトムシが成虫になるとイケメンの人間の姿に変態した。人間の姿になったカブトムシの藍川モリキングを素直に受け入れる翔太に対して、常識人で戸惑いを見せる藍川勝子だったが、母親の藍川夏の決定もあって一緒に暮らすことが決定するのであった。
登場人物[編集]
昆虫[編集]
- 藍川 モリキング(あいかわ モリキング)
- 翔太が幼虫から育てたカブトムシ。山梨県韮崎市の王都メガロコナラの虫の王国で数億年に一度生まれるという森林王候補として生まれた。そして、厳しい外の世界で生きるという掟に従って、ペットとして捕まって翔太に飼われることとなった。成虫になった際に人間体のイケメンの姿になっている。
- カブトムシということで、頭には角が生えており、背中に羽が生えていて飛ぶことができる。壁を二足歩行できるほか、1tの重りを軽々持ち上げる怪力の持ち主。
- どんな相手でも困っていたら手を差し伸べる。森林王になってすべての生き物が幸せになる世界を目指しており、他の森林王の候補たちにも手を差し伸べる。
- 街の平和を守るために様々な活動をしており、警察に協力して銀行強盗を捕まえたりもしている。
- 地球王決定戦を勝ち抜いたことで王となり、虫の中で人間に進化することを望む者には人間になれるようにした。
- 真桐 王香(まきり おうか)
- 森林王候補者の1人でオオカマキリ。勝子と同じバイト先の飲食店ガスチョでバイトをしている。
- 身分の偽装と住所の取得などで人間社会に順応しており、いくつものバイトを掛け持ちしている。戦うのは嫌いだが、王を輩出できなかった国は支配されて滅ぼされてしまうかもしれないとモリキングに戦いを挑むも敗れる。だが、すべての生き物を幸せにするという考えを持っているモリキングが王にふさわしいと認めた。そして、森林王候補者として生きるのを辞めて普通の女子高校生として勝子たちと生きることにしている。
- 6年後の世界では人間として生き、大学4年生となっている。
- 黒壌 光(くろつち こう)
- ブラテラゲルマニカことゴキブリ。外見は翔太と同じくらいの綺麗な顔立ちの男の子。生存能力と敏捷性に優れているが、戦闘能力はそこまででもない。護衛虫だったが、王に弱い虫はいらないと捨てられてしまう。そして、再び王に認めてもらうためにと街を歩いていて見かけた王香に戦いを挑むも負けてしまう。そして、連れられた藍川家で、モリキングと出会って初めて必要とされたことで、モリキングの臣下となる。
- SNSなどの文明機器も利用して、相談を受け付けるなどしてモリキングのサポートをする。6年後には人間として藍川家の養子として生きており、中学3年生となる。
- 左村王器(さむら おうき)
- 森林王候補のオオムラサキ。庭で倒れていたところをルリ共々桜に助けられてペットとなる。モリキングとはどちらが王位にふさわしいかで王位争奪ペット対決をしている。
- 桜が翔太のことを気に入っているとして、桜の恋を応援したいと思っている。6年後には環境保護団体「紫組」の会長として、桜の家の隣に住んでいる。
- ルリ
- 左村王器の護衛虫。ルリボシカミキリ。左村王器と共に桜の家で飼われる。
- 鈴桴 愛王(すずばち めお)
- 森林王候補のオオスズメバチ。勝子と同じバイトで働くことになる。社会性のあるハチのトップである女王バチということで、集団のトップに立つカリスマがあって大人気となっている。
- 森林王を目指してモリキングと対決するが、針が通じずに敗北。さらにモリキングに王としてどうあるべきかという話をされる。
- 6年後は人間となって大学4年生となっている。
- 鍬田 王我(くわた おうが)
- 森林王候補のオオクワガタ。昆虫軍団(レギオン)を結成して多数の昆虫を従わせていた。人間を滅ぼすべきと言う考えをもっており、服を着るのも邪悪と全裸で過ごしている。モリキングのことも仲間に誘って戦いになるも、森王流の奥義の前に敗れる。そして、王になることを潔く諦めて服を着るようになる。
- 鬼山(おにやま)
- 王我の部下。モリキングに敗れる。
- グッさん
- 王我の部下。モリキングに敗れる。
- ゲンジボタル
- 王我の部下。光ることでヒトダマ騒動で人間を追い出そうとした。モリキングらに敗れて逃走する。
- ハンミョウ
- 王我の部下。ゲンジボタルと共にヒトダマ騒動で人間を追い出そうとした。モリキングらに敗れて逃走する。
- ハリガネムシ
- 王香の体内にいたハリガネムシ。
世界の昆虫[編集]
- ヘラクレス
- 世界の王候補の一人。自分たちがこの世に生まれた意味を知ろうと戦っていたが、地球王決定戦4回戦でモリキングと相撲対決で敗れる。
- コーカサス
- 世界の王候補の一人。挑発的な性格をしている。地球王決定戦2回戦で王器とケツしばきあいポーカー対決をでセコイ手段を用いたりしつつも、敗れる。
- リオック
- 世界の王候補の一人。暴食王の異名を持つリオックであり、ラーメンの大食い対決をする。王香がハリガネムシを外に出して真の力を見せたことで敗北する。
- パラワンオオヒラタクワガタ
- 地球王決定戦3回戦のデスマッチで愛王相手に優位に戦いを進めるも、途中で来た王我に敗北する。
- メネラウス
- モルフォ蝶。地球王(ホシキング)決定戦の運営局員で進行をつとめる。
人間[編集]
藍川家[編集]
- 藍川 勝子(あいかわ しょうこ)
- 高校1年生。翔太の姉。恋バナが好き。ツッコミ役であり、モリキングが人間の姿になってからの様々な出来事に対してどんどんツッコミを入れている。全中柔道覇者という経歴を持つが、一方で体育以外の全教科で赤点をとったこともある。
- 飲食店のガスチョでアルバイトをしており、そこで王香を森林王候補と知らずに友達となる。後に昆虫だと知った後も友達となっている。
- 友人たちにはモリキングの彼女だと勘違いされてしまっている。
- 藍川 翔太(あいかわ しょうた)
- 小学3年生。勝子の弟。昆虫が大好きであり、育てていたモリキングが人間の姿になった時もあっさりと受け入れる純真な性格。昆虫のことに詳しい。
- 藍川晟(あいかわ じょう)
- 勝子と翔太の父親。
- 藍川夏(あいかわ なつ)
- 勝子と翔太の母親。
- 藍川 秋雄(あいかわ あきお)
- 勝子と翔太の祖父。冬子と二人暮らし。久々に孫を訪ねた際にモリキングが普通に家にいる状況に困惑しつつも受け入れる。
- 藍川 冬子(あいかわ ふゆこ)
- 勝子と翔太の祖母。秋雄と二人暮らし。夏と同じく物事を気にしない性格であり、カブトムシというモリキングが家にいる状況を見ても「この家は何も変わらないねぇ」と言って受け入れている。
その他[編集]
- 花井桜(はない さくら)
- 翔太の同級生。翔太の隣の家に住んでいる。犬のチャッピーを飼っており、散歩中にリードが外れて見つからなくなった時にはモリキングに無事に犬を探してもらっている。
- 左村王器とルリの飼い主となる。翔太とはそのこともあって仲良くなって家では左村王器に翔太の話をよくしている様子。
- 今森(いまもり)
- 映画「恋夏(こいなつ)」の監督。ヒット作品を出せずに50歳になり、モリキングと愛王を主演とした映画撮影も難航するも、アクション映画に切り替えてやったことでヒットする。
- 的場 甲一(まとば こういち)
- ペットショップをしている。翔太に虫のことを色々と教えてくれた。モリキングたちのことには戸惑うも修行することになる。
用語一覧[編集]
- 森林王(しんりんおう)
- 5つの世界に別れている虫の世界を束ねる王。各国が代表として一匹ずつ王の資質を持つ虫を選出して、最後まで生き残った者が王となる。
- 護衛虫(ソルダード)
- 王の候補に次ぐ実力を持った虫たち。王の候補は2匹までその虫を戦いに加えられる。
単行本[編集]
集英社〈ジャンプ・コミックス〉より発売。全4巻。
タイトル | 初版発行日 | ISBN | 備考 | サブタイトル | ||
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1 羽化 | 2020年8月9日(2020年8月4日発売[1]) | ISBN 978-4-08-882379-9 |
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2 親友 | 2020年10月7日(2020年10月2日発売) | ISBN 978-4-08-882426-0 |
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3 世界 | 2021年1月9日(2021年1月4日発売) | ISBN 978-4-08-882528-1 |
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4 僕のカブトムシ | 2021年4月7日(2021年4月2日発売) | ISBN 978-4-08-882592-2 |
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