東京鬼娘 -TOKYO DEVIL GIRLS-
ナビゲーションに移動
検索に移動
『東京鬼娘 -TOKYO DEVIL GIRLS-』(とうきょうおにむすめ)は、原案:ホオジロ、著者:藤ダリオ×ブレインズ・ベースによる日本のライトノベル作品。イラストは佐藤陽子。
概要[編集]
2015年4月25日にオーバーラップ文庫より刊行された。ジャンルは「現代ファンタジーホラー&ラブコメ」。
ストーリー[編集]
妖怪に襲われて生霊となってしまった羽佐磨幸生。彼は元の体に戻って生き返るために、鬼娘たちに凶悪妖怪退治の協力をすることになる。
登場キャラクター[編集]
主人公[編集]
- 羽佐磨 幸生(はざま ゆきお)
- 本作の主人公。エッチなところがあり、変態野郎などと呼ばれることがある。考えていることがすぐに顔に出るため、よく思っていることを当てられる。
- 麻野紅葉が行方不明になった後に自分の責任だと責めて外出ができない自宅警備員の日々を送るが、両親の引っ越しで東京に出てから徐々に外出できるようになる。高校に入学したときに行方不明になっていたはずの麻野紅葉と思われる人物である緋野紅葉と出会って接触を試みるも相手にされずに終わってしまう。そんな中、姫の襲撃を受けて姫に襲われそうになったレイを咄嗟に突き飛ばしてかばったときに昏睡状態となって生霊となった。本来ならそのときに死んでいたのだが、自分を助けてくれたと恩を感じたレイが頼みこんで、死神のスマホに侵入したJJによって死者のリストから幸生が外れたことで、死霊とならずにすんでいた。
- 誘惑に弱い平凡な男子高校生だとして生霊となった幸生に妖怪の囮役となって、鬼娘から邪悪妖怪の退治の手助けを頼まれる。妖怪退治によってもらえるコインが100コインたまると願いがかなうため、それで元の体に戻してもらえばいいと言われるが、一度は断る。しかし、水島雫が殺されるかもしれないとしてレイに「命は大切でしょう」と言われたことで、囮役を引き受けてアイドルヲタにとり憑いた妖怪を引きずりだすための囮役を引き受けた。そして、凶悪妖怪「狐者異」の捕獲につながった。
- 姫の捕獲のために鬼娘と行動しているときに紅葉と姫が同一人物だということを知る。自分の責務だと鬼娘たちと姫の捕獲のために動くも、姫に捕らわれてあの世へと行くことになる。そこで地獄に行き、閻魔大王と直接交渉。そして、人間界に一旦戻った幸生が紅葉の魂を引きずりだして閻魔大王が姫の魂だけを取りだし、幸生の魂の半分を入れて紅葉を完全な人間にする計画を実行することになる。計画は成功して、幸生は閻魔族とのハーフとなって地獄で下働きをすることになった。その後、紅葉が地獄で暮らすことにして魂を幸生に戻したことで、幸生は再び人間となって生霊として鬼娘たちの手伝いを再びすることになった。
紅葉[編集]
- 緋野 紅葉(ひの くれは) / 姫
- 幸生が高校の入学式で見かけた7年前に行方不明になった麻野紅葉とそっくりな女の子。幸生のクラスメイトとなる。人間の母親と父親が閻魔大王(閻魔族)のハーフで夜は姫となって妖怪たちを食べていた。本来は人間世界で閻魔族の血は発動しないのだが、7年前に8歳だった紅葉が川に流された幸生を助けるために閻魔族の力を使ったことで閻魔族として生きることとなった。それ以来、自分が普通ではないことに薄々気づいていて周囲の者を巻き込まない様に友達も作らずに、幸生に対して麻野紅葉と同一人物だと認めないでいた。夜を怖がっていたのも、夜には記憶がなくなって姫となってしまうため。幸生と閻魔大王によって、半分ある姫の魂を幸生のもつ人間の魂の半分と交換したことで、紅葉のもつ半分の人間の魂と合わせて紅葉は完全な人間となり、姫となることもなくなって人間として暮らすことになる。しかし、地上に降りた閻魔大王と話したことで魂を幸生に戻して地獄で暮らすことにした。その後、閻魔大王に頼んで人間界に留学して、元通りレイたちのクラスメイトとして学校に通うことになった。
- 姫となったときは「けらけらけら」と笑う。7年前の事故で誕生したため、7歳の子供人格で力の加減を知らずに、本人は遊んでいるつもりでも周囲に甚大な被害を催す。妖怪を食べていたのも悪気があったわけではなく。ただお腹がすいたため。
- 麻野 紅葉
- 麻野 紅葉(あさの くれは)
- 幸生と同い年の女の子。幸生と7歳のときに出会って一緒に遊ぶようになって、「ユッキー」と呼ぶようになる。出会ってから一年後、幸生に連れられて秘密基地に向かう途中に川の濁流に飲み込まれて行方不明になる。母親が3年前に結婚したことで緋野紅葉という名前に変わる。
- 紅葉の母親
- 閻魔大王と一夜を共にした。3年前に結婚して苗字が変わっている。
鬼娘[編集]
- レイ / 緒仁北 レイ(おにきた レイ)
- 幸生のクラスメイトの女の子。男子人気は高い。鬼なので本来は苗字はないが、人間界では便宜上苗字をつけている。鬼娘のリーダーで戦略担当。
- 姫に襲われて死ぬところを幸生に突き飛ばされたことで助かったため、幸生を命の恩人としてJJに頼みこんで幸生を死者のリストから外してもらった。本来は職権乱用に当たるため、幸生にはこのことを秘密にするように頼んでいる。
- 幸生のいる部屋で無防備に寝ることがある。機械が苦手で、スマホもあまり使いこなせていない。食欲旺盛。
- JJ
- 機械に強い鬼娘。目が悪く、眼鏡をつけている。
- 着痩せするタイプ。眼鏡を外してよく見えなかったことで幸生が入っている浴室に入ってしまって、幸生が変質者扱いされたときには他の鬼娘に「よく確認せずに入った自分が悪いから許してください」と頭を下げたことで、幸生は密かにJJに対する好感度を上げている。
- キャン
- 霊符で妖怪の動きを封じる鬼娘。バストはEカップあるらしい。幸生に対して好感を抱いており、よく絡んでくる。きも可愛いものが好きで、妖怪を拾ってきたりもする。
- ヴィヴィ
- 身体能力が高く、妖怪相手に格闘をする鬼娘。腹筋は綺麗に6つに割れている。幸生はよく豊満なバストに目がいってしまっている。
- モア
- 普段はオニオンジャックが代わりに話して、自分は話さないゴスロリ少女。幸生が鼻の下を伸ばすと冷ややかな視線を送る。妖怪の行動や心理分析をする。
- 幸生に対してはあまりいい印象をもっていなかったようだが、お台場で姫相手に立ち回った幸生の活躍を見て感激して好きになる。
- オニオンジャック
- モアの執事のような存在で、普段は話さないモアに代わって話している。幸生が鼻の下を伸ばすと幸生に対して悪態をつく。
妖怪[編集]
- 目競(めくらべ)
- 幸生が生霊になる前に出会った妖怪。幸生に眼鏡として取り付いて、女性の裸を見せた。
- 狐者異(こわい)
- 危険レベル3、感染力大。物や人に執着して妄想を引き起こさせる妖怪。憑かれた相手はストーカーになりやすく、水島雫のアイドルオタクに憑りついていた。幸生が囮となって、妖怪捕獲カメラによってレイのスマホに取り込まれたが、ウイルスもちでスマホを乗っ取ってキャンをスマホに引きずり込んだ。そして、スマホから自分を出すように要求してキャンの服をどんどん食べていくが、キャンはほぼ裸になったところで虎柄のパンツをはいて妖力がアップしたレイによってスマホからキャンが救出される。
- 濡れ女(ぬれおんな)
- 危険レベル3、感染力無。主に女性にとり憑く、虚栄心につけ込む妖怪。女性に近づいてきた男を喰らい、人間から霊まで食べる。
- 雫に憑りついて幸生を食べようとしたが、幸生本人も知らないまま囮捜査員となっており、鬼娘によって捕獲される。
- 骨傘(ほねからかさ)
- 危険レベル0、感染力無。人を驚かせて喜ぶ無害な妖怪で、紅葉を驚かした。
- べくわ太郎(べくわたろう)
- 危険レベル1、感染力無。虐待で亡くなった子供の妖怪。
その他[編集]
- 閻魔大王(えんまだいおう)
- 地獄のトップ。感情が高ぶると雷を落とす。妻は恐妻らしく、全魔王の娘。
- 東京にバカンスにいったときに、とある女性に自分へのご褒美のワンナイト・ラブとして手を出している。そのときに生まれたのが姫(紅葉)であり、妻にはばれないようい鬼娘たちに事態の収拾を頼む。その後、幸生と協力して姫を落ち着かせることに成功。紅葉に対しては自分の娘ということで甘く、地獄で暮らすことになった後に人間界への留学を認めた。
- 水島 雫(みずしま しずく)
- 地下アイドル。濡れ女に憑りつかれていた。
用語一覧[編集]
- 鬼娘(おにむすめ)
- 「JK探偵・鬼門」と書かれた看板の部屋にある探偵事務所で、凶悪妖怪を退治している5人組の鬼娘。閻魔大王の部下。
- 妖怪捕獲カメラ
- スマホに内蔵されたアプリ。これで写された妖怪はスマホに収納されて、地獄に移送される。
- 虎柄のパンツ
- 鬼娘が穿くと妖力がアップする。しかし、ダサいので鬼娘はみんなはきたがらない。
単行本[編集]
タイトル | 初版発行日 | ISBN | その他 | サブタイトル | ||
---|---|---|---|---|---|---|
東京鬼娘 -TOKYO DEVIL GIRLS- | 2015年4月25日(2015年4月25日発売) | ISBN 978-4-86554-045-1 |
|