東京国際映画祭

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東京国際映画祭(とうきょうこくさいえいがさい、Tokyo International Film Festival)は日本の東京で開催される国際映画製作者連盟公認の国際映画祭である。アジア最大級の国際映画祭となっている。

概要[編集]

1985年、日本ではじめて創設された大規模な映画祭である。新人監督から熟練の監督までを対象に、世界中から選ばれたプレミア作品を上映する。日本映画製作者連盟会長・岡田茂東映社長や、瀬島龍三らの尽力で創設された。映画クリエイターの新たな才能の発見と育成も目的としている。長編作品を対象とする。1991年の第4回までは隔年開催であった。平安建都1200年に当たる94年の第7回(1994年)のみは京都市で開催された。第18回2005年からは映画を会場で売買する東京アジアパシフィック・エンターテインメント・マーケット(TAPEM)が始まっている。

企画には、“東京グランプリ”を選出する「コンペティション」、エンターテインメント性の高い話題作を集めた「特別招待作品」、アジアの秀作に焦点を当てた「アジアの風」、日本映画をクローズアップする「日本映画・ある視点」などがある。 2018年の「コンペティション」には、109の国と地域から1,829本もの応募があった。

第32回東京国際映画祭(2019年)コンペティション部門の審査委員長は中国の俳優チャン・ツィイーが担当する[1]。第32回東京国際映画祭は2019年10月28日(月)から11月5日(火)の9日間で行われる[2]

部門[編集]

  • コンペティション - 世界各国・地域の応募作品の中から、厳正な予備審査を経た作品を期間中上映し、審査委員によりアウォードセレモニーで各賞が決定される。
  • アジアの未来 - 長編映画3本目までのアジア新鋭監督の作品を上映するアジア・コンペティション部門。
  • 日本映画スプラッシュ - 個性が強く、独創性とチャレンジ精神のある作品を監督の経歴を問わず紹介する。
  • 特別招待作品 - 日本公開前の最新作をプレミア上映する。
  • Japan Now - 直近1年間の日本を代表する作品を、映画祭独自の視点で選考する。
  • ワールド・フォーカス - 世界各国・地域の映画祭受賞作や話題作、有名監督の新作から、日本公開未決定の作品を紹介する。
  • CROSSCUT ASIA - 「国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUTASIA」部門。
  • 日本映画クラシックス - デジタル・リストアされた日本映画を上映する。
  • ユース(TIFF チルドレン/ TIFF ティーンズ) - 少年少女に映画の素晴らしさを体験してもらう部門。

第一回東京国際映画祭[編集]

1985年5月31日から6月9日にかけて開催され、黒澤明監督の『乱』を含む140本の作品を上映した。会場の渋谷で初日にパレードが行われた[3]

歴代の受賞[編集]

開催年 グランプリ 最優秀監督賞 最優秀男優賞 最優秀女優賞
1 1985 台風クラブ ペーテル・ゴタール
2 1987 古井戸 ラナ・ゴゴベリーゼ チャン・イーモウ レイチェル・ウォード
3 1989 ホワイト・ローズ ライコ・グゥルリッチ マーロン・ブランド エレナ・ヤコブレワ
4 1991 希望の街 アラン・パーカ Otar Megvinetukhutsesi チャオ・リーロン
5 1992 ホワイト・バッジ チョン・ジヨン マックス・フォン・シドー ルミ・カヴァソス
6 1993 青い凧 テイラー・ハックフォード 本木雅弘 ロリータ・ダヴィドヴィッチ
リュイ・リーピン
7 1994 息子の告発 ム・ホー ニウ・チェンホワ デブラ・ウィンガー
8 1995 なし ホセ・ノボア なし 富田靖子
9 1996 コーリャ愛のプラハ ウー・ティエンミン チュウ・シュイ Hildegun Riise
Marie Theisen
10 1997 パーフェクトサークル
ビヨンド・サイレンス
アデミル・ケノヴィッチ 役所広司 ルネ・リュウ
ツェン・ジン
11 1998 オープン・ユア・アイズ ガイ・リッチー ブラッド・レンフロ 宮本真希
12 1999 最愛の夏 マーサ・ファインズ カルロス・アルヴァレス=ノヴォア マリア・ガリアナ
13 2000 アモーレス・ペロス アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ ムーサ・マースクリ ジェニファー・ジェイソン・リー
14 2001 Slogans ジェルジ・ジュヴァニ
レザ・ミル・キャリミ
アンドリュー・ハワード ルイザ・ジュヴァニ
15 2002 アモーレス・ペロス アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ ムーサ・マースクリ ジェニファー・ジェイソン・リー
16 2003 故郷の香り Chris Valentien
Till Schauder
香川照之 寺島しのぶ
Kristy Jean Hulslander
17 2004 ウィスキー イム・チャンサン Oldzhas Nusupbayev ミレージャ・パスクア
18 2005 雪に願うこと 根岸吉太郎 佐藤浩市 ヘレナ・ボナム=カーター
Jin Yaqin
19 2006 OSS 117 私を愛したカフェオーレ ジョナサン・デイトン
ヴァレリー・ファリス
ロイ・デュプイ アビゲイル・ブレスリン
20 2007 迷子の警察音楽隊 ピーター・ハウイット ダミアン・ウル シェファリ・シャー
21 2008 トルパン セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ ヴァンサン・カッセル フェリシテ・ウワシー
22 2009 ソフィアの夜明け カメン・カレフ フリスト・フリストフ ジュリー・ガイエ
23 2010 Intimate Grammar ジル・パケ=ブランネール ワン・チエンユエン ファン・ビンビン
24 2011 最強のふたり リューベン・オストルンド フランソワ・クリュゼオマール・シー グレン・クローズ
25 2012 もうひとりの息子 ロレーヌ・レヴィ ソ・ヨンジュ ネスリハン・アタギュル
26 2013 ウィ・アー・ザ・ベスト! ベネディクト・エルリングソン ワン・ジンチュン ユージン・ドミンゴ
27 2014 神様なんかくそくらえ ジョシュア・サフディ
ベニー・サフディ
ロベルト・ヴィエンツキェヴィチ 宮沢りえ
28 2015 ニーゼ ムスタファ・カラ ローラン・モラー
ルイス・ホフマン
グロリア・ピレス
29 2016 ブルーム・オヴ・イエスタディ ハナ・ユシッチ パオロ・バレステロス レーネ=セシリア・スパルロク
30 2017 グレイン エドモンド・ヨウ ドアン・イーホン アデリーヌ・デルミー
31 2018 アマンダ エドアルド・デ・アンジェリス イェスパー・クリステンセン ピーナ・トゥルコ

開催概要[編集]

公式ページ[編集]

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