未来の世界地図

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未来の世界地図(The Future of World Maps)は、YouTubeなどの動画におけるカテゴリの1つ。 いくつかのサイトでは「Mapping」と呼ばれているものであり、一種の架空戦記モノも含まれるのも存在する。

概要[編集]

YouTubeの動画にあった『Future of the World Map 2018-3018』を始めとする「未来の世界地図」とその動向を描いた動画系をまとめた単語として「未来の世界地図」と呼んでいる。
いわゆる「バカ世界地図 / バカ日本地図」とは違って、実在する国家がどうなっていくかのシミュレートを地図で表現したものである。 一応、そのバカ世界地図をベースにシミュレートしてもこの動画の一部にはなる。

製作者の国や思想などによってその地図の動き方はまちまちだが、「ヨーロッパ諸国が欧州連合という1つの政府になる」「超連合体国家が乱立する」「最終的に世界政府のような1つの政府で統治される」などのパターンになりやすい。
しかしそのパターンも動画によってばらつきがあったり、オチがどうなるのかも動画によって異なるため、そこに考察の要素があったりなどの楽しさがある。

動画によってはポーランドボールから発展した「カントリーボール」でのシミュレートがなされているのだが、内容によっては単なる地図のシミュレートに限らず世界大戦の状況などを描くなど、1つの動画から超えたコンテンツになっている。

よく見られる要素[編集]

スタートは動画製作した年になっていることが多いが、時として2100年などの「ちょっと先の未来」になっていたりすることもある。 どの動画も以下の要素が多く見られており、一種のエスニックジョーク的なものも見られるのもあったりする。
ちなみに海外で発展した動画系なのもあってか、日本で見る世界地図と違って「中心となる場所」が異なっている。(日本人による未来の世界地図も存在はしているが、複数人ではなく本当に1~2人程度しか居ないとされている)

地域ごとの統一政府[編集]

ほとんどの動画に見られるのが「ヨーロッパ諸国の欧州連合が統一政府化」するというパターンであり、旗も欧州連合のシンボルが採用されていることが多い。
この時、イギリスや北欧などの一部国家が欧州連合に加盟していなかったり、北欧は北欧で連合体を作ってみたり、スイスだけは最後の最後まで中立国家になる(永世中立国)など、動画によって特色が異なることがある。

また、南アメリカ大陸の国やアフリカ大陸の国が欧州連合のように1つの統一政府連合体になることも多く、そうした超大国がきっかけで「1つの世界政府構想」が浮かび上がることもしばしばある。
連合名についてもまちまちなところはあるが、大抵は「南アメリカ連合」や「ニューアフリカ」などの大陸名の名前を使うことがほとんどで、旗についても大陸の周りに円を描くシンボルを使うのが多く見られる。
(これらは現実世界にも存在している「南米諸国連合」や前述の「欧州連合」、「アラブ連盟」の関係もしている。 また国はそのままにそうした連合や連盟が巨大化して二極化するみたいなこともよく見られるパターンでもある)

アジア圏では中国や日本が超大国化した後に連合国家になって、また分裂してみたり、一度世界政府になった後に日本と中国がそれぞれ独立したりなどのシミュレーションも見られる。

アメリカ・ロシアのさらなる超大国化[編集]

アメリカとロシアは元から超大国なところがあるが、それが更に超大国化するというシミュレーションパターンも非常に多く、中国やイギリス、オーストラリアも超大国化する傾向がある。 日本も超大国化するシミュレーションもたまに見られる。
北アメリカ大陸がカナダとアメリカを融合した国になってメキシコがそれに沿ったり、ロシア超大国がヨーロッパまで吸収したりなど、超大国化するパターンは結構ばらつきがある。 前述した統一政府と連携して大陸ごと支配することもある。

ちなみに『エースコンバット』のストレンジリアルにおけるオーシアとユークトバニアの関係がアメリカとロシアの超大国に近いものがあるが、シミュレーションのほとんどは大変外交関係は悪いという設定がなされている。(冷戦とか関係している)

企業・単なる思想や組織による国家[編集]

単なる企業が『エースコンバット3』のゼネラルやニューコムばりに参入してくるパターンもあり、アマゾンやグーグルなどのITによる超巨大企業とかが本気で地図に載ることもある。
また「トランスヒューマニズム」の思想で使われているシンボルをそのまま国旗にして使ってみたり、はたまた別の国旗と組み合わせて連合国家のようにして作ったり、なんと「フリーメーソン」や「MENSA」まで登場したりなど、パターンはいくつも存在している。

ましてやインターネットミームそのものが国家になることもあれば、VTuberの発展によって国ができてしまっても不思議とは思えない状況なので、それらもシミュレートする動画も出てくるかもしれない。
(今のところネタに振っている作品として、棺桶ダンスが国になったり日本が『ドラゴンボール』化しちゃったり、『プリンセスコネクト』のキャルをモチーフにした世界政府に統合される展開が存在している)

なお、アニメや漫画に登場した架空の国家が参戦することは特段規定化されていないため、『20世紀少年』の友愛党が出てきたり、『アベンジャーズ』などのロゴが使われることも珍しくはない。

世界政府の統一国家[編集]

動画の最終盤はよく統一国家として「世界政府」になることが多い。 旗は「国際連合の旗」や「オスカー・パーネフェルトの地球の旗」、「ジェームズ・W・ケイドルの地球の旗」などのものが使われる。(ケイドルの旗が使われるケースはあまり見られない)
世界政府になるきっかけは「地球という星レベルでの統治が可能になった」がほとんどで、宇宙への進出や統一政府による一極集中化などがきっかけで世界政府が生まれることがある。
特に宇宙への進出は動画の最終盤でも見られ、その時に使われる旗もパーネフェルトの旗をアレンジしたものや、「地球を表す旗」になっていたり、「宇宙的なアイコンが使われる旗」になることが多くなる。

シミュレーションのスタートによってはすでに世界政府になった年からどうなっていくかの様子が描かれていたり、統一政府になってもなおも抵抗する独立国家なども描かれていることがある。

ちなみに世界政府と言うと『ONE PIECE』に同名の組織が存在しており、ある意味ではその実態を描いているところがあるのかもしれない。 しかしその割には同作品の世界政府の旗を使う動画は見られない。
(多分著作権の問題なのか、それともそこまでネタに入れていないかのどちらかである)

大規模戦闘後の世界[編集]

この手によくある話に第三次世界大戦などのような「大規模戦闘」もシミュレーションに入っており、『Fallout』や『人類は衰退しました』、『北斗の拳』よりもシミュレートしたものが描かれていることがある。
動画によっては汚染地域が描かれていたり、「どの国も保有していない空白の空間」があったり、そもそもプレートテクトニクスなどによって地形そのものが変化するなどのより深いシミュレートをしている地図もちらほら見られる。

将来見られそうなマップや動画[編集]

  • 都道府県独立国家論(「未来の日本地図」)

日本の場合、まず都道府県そのものが独立国家するというところからスタートするのが面白いかもしれない。 実際『ローリング☆ガールズ』といった作品もあり、同作品の全エピソードを地図化するというのが一番良いシミュレートかもしれない。
なお独立国家化するトリガーは『翔んで埼玉』などのようなバカバカしいものが好まれると思われるため、『月曜から夜ふかし』や『ケンミンショー』のようなものを採用するのが良いだろう。

シミュレートの中には『吉里吉里人』や『サクラクエスト』などのネタを入れたりするのも良いし、北海道と沖縄県をガチの独立国家にして最後の最後まで独立国家にしてみたり、外国からの親交(侵攻)も含めると更に面白さは増す。

  • 東京連合(『THE FINAL MINUTES ZOMBIE PLAGUE Part Two: Aftermath』に出てくる国家)

The Final Minutesの「THE PATH」や「Commonwealth of United Territories」、そして「東京連合」がどのようにして発展し、最終的な破滅までをストップとしたシミュレート。
他の動画シミュレートと違って「始まり」と「終わり」が明確になっているため、もしかするとThe Final Minutes本人がこのマップ動画を作ってしまう可能性もあるだろう。(最終的に3国だけだしね!)

  • ストレンジリアルなどの架空地図

前述した「ストレンジリアル」は『エースコンバットZERO』から『3』までを地図化することが面白いかもしれない。 すでに日本では解説動画もあったりしており、それぞれの作品のあらすじも語られることもある。
ただ「未来の世界地図」のようなフォーマットにした動画はあまり無く、誰かは要求してそうではある。(もうあるかもしれないけど)

また『エースコンバット』以外にも架空の世界を舞台にした作品はたくさんあり、『ファイアーエムブレム』などの世界や、「異世界もの」などもネタにはなるだろう。(出る確率はちょっと低いけど)

  • 『百錬』や『ナイツマ』などの地図

よく出てくる『Re:ゼロ』や『ゼロ魔』だけでなく、『百錬の覇王と聖約の戦乙女』や『ナイツ&マジック』などの日本アニメ(萌え重視)の作品を舞台にした地図も出てくる可能性はある。
特に異世界系の場合は、地形情報も無い場合もあるので逆を言えばそこのレベルですら自由にシミュレートすら出来る。 ましてやシミュレートしなくても『現国』などのように物語に沿って動画を作るだけですら成り立つ。

異世界以外でも星単体での出来事であれば、『エガオノダイカ』などでも対応可能である。 あとはこうした未来の世界地図を知っている人間でそういった作品を好むかどうかという別問題だけが残されている。