有効最高倍率(ゆうこうさいこうばいりつ)とは、天体望遠鏡で、像がくっきりと観測できる倍率の限界である。
一般的には、口径をミリメートルで表した数の2倍になるといわれている。例えば、口径100mmの天体望遠鏡なら200倍である。しかし、これに科学的な意義はなく、あくまで、この倍率以上で観測すると像がぼやけてくる、という経験則である。また、その時々のシーイングや、観測する天体によっても変わってくる。星雲などの場合は、口径をミリメートルで表した数が有効最高倍率とされることもある。また、月では、口径をミリメートルで表した数の2.5倍ともいわれる。