「第2回エンペディア大賞」が2月いっぱい開催中です。2024年に作成された記事の中から、お気に入りの記事に投票しましょう!
月山道路
月山道路とは山形県西村山郡西川町砂子関から同県鶴岡市大網に至る、全長30.9 kmの国道112号のバイパス道路である。
概要[編集]
日本随一の豪雪地帯である出羽三山を通過することもあり、5mを超えるような雪が降ることも珍しくない。元々の国道112号線は厳しい峠越えの区間で冬季通行止めになるような険しい道路で交通の難所であった。
この状態を解決するべく12 年の歳月と460 億円の事業費と多数の犠牲者を払い建設が進められ、1981年に全線開通し1991年からは冬季通行止めが撤廃され24時間、365日いつでも通行できるようになった。
月山IC付近(月山ICの約100 m鶴岡市寄り) - 鶴岡市大網中台付近(66.7キロポスト)の十座沢橋まで自動車専用道路であり、月山入口交差点 - 月山IC付近と鶴岡市中台付十座沢橋 鶴岡市田麦俣字清水尻は一般道路であるが歩道などは全線にわたり設置されておらず歩行者、軽車両の通行には配慮されていない。
路線状況[編集]
全線で片側1車線の対面通行(一部登坂車線あり)、制限速度は60kmである。
線形は比較的いいが、豪雪地帯であるため速度を出し過ぎると危険である。実際に正面衝突や崖に落下する死亡事故などが多数発生しており警察もサイン会を多数実施するなど取り締まりを強化している。また異例の降雪がある時は、チェーン規制(タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め)を実施することもあるため、冬タイヤを着用していてもチェーンを携行することをおすすめする。
生まれ変わりの聖地である出羽三山にてあの世へ転生しないように運転には細心の注意を払ってほしい。
施設一覧[編集]
- IC:インターチェンジ
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 山形から (km) |
備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|
国道112号 山形方面 | ||||||
- | 月山入口交差点 | 国道112号(旧道) | 49.16 | 山形県 | 西川町 | |
- | 月山沢交差点 | 山形県道27号大江西川線 | - | 立体交差 | ||
9 | 月山IC | E48 山形自動車道(福島・山形方面) | 50.43 | |||
- | 湯殿山立体 | 湯殿山有料道路(湯殿山神社本宮方面) | - | 鶴岡市 | ||
- | 中台立体 | 67.4 | ||||
10 | 湯殿山IC | E48 山形自動車道(鶴岡方面) | 70.7 | 西川方面出入口 | ||
- | 田麦俣字清水尻 | 国道112号(旧道) | 71.4 | |||
国道112号 酒田方面 |
湯殿山立体付近には国土交通省湯殿山除雪ステーションが設置されており、除雪体制の維持に貢献している。
庄内内陸月山連絡道路[編集]
庄内内陸月山連絡道路とは既存の月山道路に代わる新たな高規格道路の構想である。長大トンネルを建設し、雪の影響を軽減するより高規格な道路の構想が行われているが、依然として進展はない。
これは費用対効果の問題や、全域が磐梯朝日国立公園の敷地内であること、地すべりなど非常に不安定な地盤であること(八紘沢橋が崩落する事故も起きている)などの要因が重なっているとかなんとか。