日本スピッツ

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日本スピッツは、白い毛並みが特徴の小型犬。日本原産。

概要[編集]

諸説があるが、一説に、大正末期から昭和初期にかけて、モンゴルまたは満州から移入されたシベリア原産のサモエドに、ドイツジャーマン・スピッツを交配して小さく改良し、純白に固定化したものという。

1921年、東京で開催された展覧会に初めて登場したが、戦後それらの子孫が改良繁殖されて、犬種として固定化され、1948年ジャパンケネルクラブ (JKC) により、統一されたスタンダードが確立された。

戦後の混乱期から高度成長期にかけて、すなわち昭和20 - 30年代に、スピッツは番犬にうってつけの小型犬として爆発的に流行した。 最盛期には、日本で登録された犬の4割を占めたほどの人気犬種だった。 ところがその後、「神経質でキャンキャン吠える、うるさい犬」との悪印象が定着するとともに人気は衰え、マルチーズポメラニアンにとって代わられることになった。

1991年には1,000頭を割り込んだとさえ言われるが、熱心な愛好者によって性格の改良が続けられ、現在のスピッツは、あまり無駄ぼえはしない。 性質は明朗で活発、ものおぼえがよく、他人に対しては警戒心が強いが、飼い主に対しては従順。

オスは体高 30-38 cm 、体重は 5-11 kg 程度で、メスはやや小さい。 目鼻が黒く、額や耳、前肢の前面を除いて、全身を光沢のある純白の長い被毛で覆われている。 特に、首から前胸にかけての飾り毛が非常に美しい。 下毛は短く、柔らかい。

関連項目[編集]