文語文とは、文語文法に基き「歴史的仮名遣ひ」を用ひた文章なり。
江戸時代には既に「擬古文體」が存在せり。戦記物等は、おそらくは当時の人が読んでも「古臭い」といふ文体なりと思ひて読むと雰囲気が出ると思はれた故なり。明治時代には講談本が有り、現代に於ては能・狂言・歌舞伎等に遺されし。
殆ど関係はないが、文語文で書かれた艶色文藝作品の猥褻性を問ふとなると、判事も検察も警察も逃げ腰に為りさうに思はれけり。