手術願望

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手術願望(しゅじゅつがんぼう)とは自身が外科手術を受けることを妄想し、それによって性的興奮を喚起するという、倒錯的願望の一種。またはそうした願望を持つ者。医療系プレイの愛好家の中にもしばしば見られるが、このような願望を持つ者全てが医療系のマニアとは限らない。なお、容姿にコンプレックスを持ち、美容整形手術を望むような者にも「手術願望」という表現を用いる場合があるが、本項では性的嗜好・倒錯的願望に限って解説する。

思春期少女の手術願望[編集]

シモーヌ・ド・ボーヴォワールの著書[1]の中に「思春期少女の手術願望の一例」として、ナンシーという名の女の子の引用記述がある。医師に恋してしまったナンシーが腹痛を訴え、虫垂炎の手術を望むというものだが、これは医療系プレイとは関係の無い願望で、思春期少女の第二次性徴とそれに伴う情緒不安が引き起こした結果と結論している。

ルドウィッヒ・ベーメルマンスの児童文学『マドレーヌ』シリーズの一編[2]では、主人公マドレーヌが急性盲腸炎(虫垂炎)で病院へ運ばれて手術を受け、後日になって寄宿舎の友達がお見舞いに来た時に傷跡[3]を自慢げに見せるという場面がある。また、そのマドレーヌの手術体験を羨ましく感じた女の子たちが次々に腹痛を訴えて手術を望むという場面もあった。

医療系マニアの手術願望[編集]

一部の医療系プレイのマニアには手術願望を持つ者があり、その願望を少しでも満たす目的で「手術プレイ」を行う場合がある。しかし、本当に胸や腹などを切るわけではない。このような愛好家は「腹を切られる」ということに興奮を覚えるが、いわゆる「切腹マニア」とは区別される。

なお、こうした願望や妄想はマニアたちによって細分化・特化されており、ざっと大別して以下のようなタイプが挙げられる。

  • 全身麻酔で開腹されることによって内臓を外気にさらし、自分の知らないうちに体内を見られてしまうということに興奮を覚えるタイプ
  • 局所麻酔で開腹された部分(切開創)から器具類を挿入され、内臓を弄られる感覚に酔ってみたいと願望するタイプ
  • 自身の体に手術の傷跡が残されることを想像して興奮するタイプ

また、手術には前段階の処置として浣腸剃毛などがあり、それらも含めてプレイが行われる場合もある。

脚注[編集]

  1. 第二の性』(1949年・第一部初版)
  2. 『げんきなマドレーヌ』(原題『Madeline』1939年・初版)
  3. 商品化されている人形にも、しっかりと手術の傷跡が付いている。

関連項目[編集]