戸田市喜沢マンション消火剤殺人事件

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戸田市喜沢マンション消火剤殺人事件(とだしきざわマンションしょうかざいさつじんじけん)は、2013年11月に埼玉県戸田市で男性が殺害された事件。

概要[編集]

2013年11月21日午後6時45分ごろ、埼玉県戸田市喜沢1丁目の7階建てマンション5階の1室で、韓国籍の男性Aが倒れているのを、電話が通じないことを不審に思って訪ねてきた知人男性が発見して通報した。

Aは、ワンルームの一室に1人暮らし。窓際の床に普段着姿で横たわり、複数の打撲の痕跡があった[1]。室内に消火器の消火剤がまかれてAの体にも付着しており、使用されたと思われる現場で見つかった空の消火器はマンションに設置されていたものだった。玄関の鍵は開いていて、室内の窓にも割られた形跡はなかった。

打撲の痕跡を調べた結果、頭部と顎が骨折していた。全身に骨折や打撲の十数カ所の傷を確認されている[2]。傷は素手で殴ったものと思われないようなものもあり、何らかの凶器を使った可能性がある。

過去にAは、11月12日に窃盗の被害届を蕨署に提出しており、11月に自宅を数日間留守にしたときにテレビなどの電化製品を3点ほど盗まれたという。捜査本部によると、Aは「帰宅時、玄関は施錠してあった」と話していたことから、犯人が合鍵を使って室内に侵入した可能性もあるとされている。Aが死亡したと思われる22日朝には、近隣住民からA方宅付近から物音がしたという情報が確認された。

捜査経過[編集]

11月22日朝に覚せい剤取締法違反の疑いでAの数十年前からの交友者Sが逮捕される。BはAの関係者の一人として話を聞いているときに不審な様子が見られたとして尿検査を実施したところ、陽性反応が出たため逮捕された。殺人事件については知らないと話していたが、蕨署捜査本部は12月8日に殺人容疑で再逮捕した[3]。捜査本部によると、事件当日にA宅に複数の人物が出入りしたとみられるており、目撃情報などからAが殺害されたとみられる午前7時前後にSが2人きりで接触していた可能性が高いとしている。


関連項目[編集]

脚注[編集]