愛知県豊川市夫婦強盗放火殺傷事件

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愛知県豊川市夫婦強盗放火殺傷事件(あいちけんとよかわしふうふごうとうほうかさっしょうじけん)は、2014年3月4日昼頃から5日未明にかけて愛知県豊川市の夫婦が殺傷された事件。

概要[編集]

2014年3月4日から5日にかけてA宅が放火される事件が発生。家に住んでいる夫婦のうち、夫が死亡して妻が重傷を負った。3月18日に殺人未遂容疑でAの元部下のKを逮捕。容疑を認める供述をした。

2014年4月30日、名古屋地検は強盗殺人容疑でKを起訴[1]。2014年3月4日昼ごろから5日未明にかけて宅配業者の配達員を装ってA宅に侵入して、Aの妻Bを結束バンドで拘束。現金42万円を奪い、帰宅したAも拘束して4万円とキャッシュカードを強奪。5日未明にAの首を包丁で刺したり金属バットで頭を殴るなどして殺害して、妻Bの左胸も刺し重傷を負わせた後に、室内から10万円を奪って家に放火したととしている。

裁判経過[編集]

Kは、2013年6月に鉄道車両の塗装会社で上司だったAから解雇を通告されてから職に就かないままに2014年1月に失業保険が切れており、県警の調べに「恨みがあった」などの供述をしていた。そのため、検察側は冒頭陳述でKが会社を解雇されたのはAのせいだと思い込みんだ悪質な犯行と主張[2]。2013年12月下旬ごろにスタンガンを購入するなどした「強い殺意にもとづく執拗で残忍な犯行」とした。妻Bは証人喚問で、Kが犯人で間違いないと証言[3]

弁護側は、Kの事件当時にA方に居た「ミヤタ」と名乗る人物が事件を起こしたと主張して、殺人・殺人未遂・放火に関しては否認した[4]。住居侵入と金品強奪についてのみ認めた。

2015年6月8日、名古屋地裁丹羽敏彦裁判長)は、求刑通りの無期懲役判決を言い渡した[5]。判決では弁護側の主張を退けて、Kが殺人・殺人未遂・放火を行ったと認定した。

関連項目[編集]

脚注[編集]