恋詠クロニクル

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恋詠クロニクル』(こよみクロニクル、KoYomiChronicle)は、さくらねこによる日本ライトノベル作品。イラストは、田淵リョウが担当。

概要[編集]

2014年9月に一迅社文庫より刊行されたライトノベル作品。学園ラブコメに短歌を織り交ぜた作品となっている。

テレビアニメ『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件』の第5話「友達だけ」にて、神楽坂公人の部屋の本棚に本作が置かれている場面がある。同じ一迅社文庫刊行の作品ということで登場したと思われる。

ストーリー[編集]

恋愛禁止の弥勒院学院に通っている高村集。友人である望の頼みを聞いて、百日連続で恋文を結ぶと願いがかなうという校内の「宿願の樹」に、百日目で風をひいてダウンしてしまった望の代わりに「百日参り」をするために恋文を結ぶことになった。その場面を藤原恋詠に目撃されたことで片思い部に入部することになる。

登場人物[編集]

弥勒院学院[編集]

片思い部[編集]

高村 集(たかむら しゅう)
本作の主人公。弥勒院学院男子学部二年生。短大生でゲーム三昧をしていて引きこもり気味の姉がいる。
藤原 恋詠(ふじわら こよみ)
短歌部兼片思い部の部長。集を片思い部に引き入れた女子。
三田 千紗(みた ちさ)
運動神経抜群で、運動部の助っ人として活動している一年生女子。集に好意を持っている。
八島 彗星(やしま すいせい)
鬼の風紀委員長として知られる女子。恋詠の幼馴染。可愛いもの好き。
与謝野 彩乃(よさの あやの)
部員が卒業して空き教室となっていた将棋部部室でテレビゲームを勝手にやっていた女子。巨乳。

教師[編集]

芦屋(あしや)
芥川竜之介を若くしたような風貌の古典教師。生徒指導担当で、規則にはうるさい。
羽月(はづき)
千紗のクラスの担任である女性教師。

その他[編集]

望(のぞむ)
集の男友達。

用語一覧[編集]

弥勒院学院(みろくいんがくいん)
高村集たちの通っている高校。最近になって共学化したものの、理知の壁(りちのかべ)と呼ばれる敷居で男子部と女子部が二分割されている。男子校の勒院(ろくいん)学院と女子校の弥生(やよい)学院が財政難のために統合されてできたためで、授業は男女別々。学校行事と放課後の部活のみ一緒になる。生徒間の恋愛は禁止で、放課後であっても校外を教師が見回りしている。
片想い部
表向きには短歌部となっている。実態は百日参りを終えた生徒の恋を陰から支える学校非公認の部活となっている。片思い部の部員は「誰かに片思いをしている」、「在学中にその相手に告白する」、「告白した結果がどうであっても片思い部を退部する」という決まりがある。

単行本[編集]

一迅社文庫一迅社)より刊行

タイトル 初版発行日 ISBN その他 サブタイトル
恋詠クロニクル 2014年10月1日(2014年9月20日発売) ISBN 978-4-7580-4622-0
  • プロローグ
  • 第一章 ようこそ片想い部へ
  • 第二章 短歌部、部室を求むること
  • 第三章 短歌部、活動を開始すること
  • 第四章 短歌部、歌会を催すこと
  • 第五章 短歌部、暗雲と対峙すること
  • エピローグ
  • あとがき

外部リンク[編集]