性暴力被害者のワンストップ支援センター

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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性暴力被害者のワンストップ支援センター(せいぼうりょくひがいしゃのわんすとっぷしえんせんたー)とは、レイプなどの性暴力にあった被害者が治療や相談などの総合支援を1カ所で受けられる施設である。産婦人科での診察や性感染症の検査、カウンセリング、警察や弁護士への連絡などが主な支援である。被害者がつらい経験を何度も説明しなくてもいいよう負担を軽減し、たらい回しにされたり泣き寝入りしたりすることを防ぐのがこの施設の目的である。

性暴力の被害者には警察に相談できない人も多く存在し、このセンターはそうした被害者を受け止める駆け込み寺となっている。

なお、病院や相談センターを中心とする「拠点型」と、相談センターが病院や関係先と連携する「連携型」がある。政府は全都道府県への整備を目指し、平成24年(2012年)に「開設・運営の手引」を公表した。

政府による交付金が平成29年(2017年)から創設され、施設が未整備になっている県への新設が計画されている。交付金はその開設費や運営費、被害者の医療費などを自治体が負担した場合、国が2分の1または3分の1を補助することになっている。

ただし心身に深い傷を負った被害者に対応できる相談員や財源の不足など、問題は少なくない。